自宅のバカでかいスピーカー顔負けのリアリティ――「YSP-3000/4000」でアレを視聴してみた(3/3 ページ)

» 2008年03月01日 00時00分 公開
[PR/ITmedia]
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映画で味わう「雄大なサウンド」と「ハッとさせるリアリティ」

photo YSP-3000を視聴中の筆者

 続いてDVD「ドラムライン」のクライマックス、全米一を賭けて2つの大学のドラムチームがアクロバティックな技を繰り出してバトルを繰り広げるシーンを観たが、そのスタジアムを埋めつくす観衆の熱気、臨場感の再現がすごい。16帖の視聴室の壁を突き抜け、もっと遠くから歓声が到達するようなイメージが得られるのだ。この響きの自然さ、包囲感の豊かさは、ヘタなリアル5.1ch システムに勝るかもしれないと思った。サラウンドスピーカーを実際に置いた場合、どうしてもそこにスピーカーが「ある」ことが強く意識させられて、フロント・チャンネルと響きがうまくつながらないケースが多いのである。

 特に、シネマDSPプログラム「映画」モードを選んで、5ビームにその響きを足してみると、よりいっそう雄大なサウンドが味わえた。この「映画」モードは、同社AVアンプでお馴染みのシネマDSPプログラム「サイファイ」モードをアレンジしたものだという。

 ドルビーデジタル5.1chのBD「ドリームガールズ」(米国盤)で驚かされたのは、ディーナ(ビヨンセ)とカーティス(ジェイミー・フォックス) が豪邸で夕食をとるシーン。二人の関係の終わりの始まりを告げるように、小さな雨音が遠くから聴こえ、それが雷鳴になっていく音の演出が実に精妙に描き出されるのだ。思わずハッとさせる、このかそけき雨音のリアリティは、バカでかいJBLのスピーカーを使ったうちのサラウンドシステム、正直負けているかもしれないと思った。

 BD「ティム・バートンのコープスブライド」で印象的だったのは、主人公のビクター一家がビクトリアの屋敷を訪ねる場面。暗鬱な雰囲気に満たされた巨大な屋敷の扉が閉まる音をYSP-3000は思いの外重厚に描き、その屋敷の天井の高さを実感させる広大な響きを聴かせるのである。

 YSP-4000は、ビームの指向性を水平・垂直ともに微調整できるが、YSP-3000は水平方向のみで垂直のビーム制御はできない。しかし、本機がディスプレイ下に置かれることを想定し、サラウンド・チャンネルの音源が視聴ポジションよりも上方に来るように、あらかじめビームを調整しているのだという。この天井の高さの表現力は、このビーム制御の巧みさに因るところが大きいのではないだろうか。

 それからもう1つ、本機には「ミュージックエンハンサー」という興味深い機能がある。これは、16kHz以上の高域成分を補間し、低音のピーク部分の1オクターブ下のサブハーモニックを生成するプロセッサーで、デジタル放送で採用されているAACなどの転送レートの低い高圧縮の音源等に効果がある。実際、ドルビーTrueHDやDTS HD Master AudioなどのロスレスコーデックのHD音声に耳が慣れると、AACの痩せた音に不満を感じることが多くなるが、このミュージックエンハンサーを使えば、その不満もかなり解消されるはずである。

photo ラックシステム「YSP-LC3000」(ブラックモデル)

 YSP-3000、YSP-4000ともに朝日木材加工(ADK) 、テクナと協同開発された、すっきりと美しく収納できるラックも用意されている。大画面薄型テレビとの組合せをお考えのかたは、併せての購入をお勧めしたい。

 リビングルームで薄型大画面テレビと組み合わせて、配線の煩わしさに思い悩むことなく、スマートに映画や音楽を楽しみたい。もちろんいい音で臨場感豊かに……とお考えの方にとって、YSP-3000/4000は現在考えられる最高のソリューションの1つであると自信をもってお勧めしたいと思う。

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企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日