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“続編は駄作”の法則に当てはまらなかった成功作――「ALWAYS 続・三丁目の夕日」新作DVD情報

» 2008年03月03日 10時12分 公開
[本山由樹子,ITmedia]

ALWAYS 続・三丁目の夕日 通常版

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(C) 2007「ALWAYS 続・三丁目の夕日」製作委員会

 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が5月21日にDVDリリースされる。通常版(3990円)、特典ディスクをセットにした限定生産の豪華版(7140円)、前作もセットにした「二作品収納版」(6930円)の3種類を用意。

 通常版は本編ディスクのみで、特典として劇場予告編、スタッフ・キャスト紹介を収録。豪華版の特典ディスクには、メイキングや未公開映像、VFX効果の解説など、120分以上を収録。またブックレット、 特製24色トンボ色鉛筆&ぬり絵セット、「鈴木オート」フォトモ(写真を使用した特製立体ペーパークラフト)、原画レプリカなどの封入特典も充実している。二作品収納版は、第1作と第2作の本編ディスクのみをセットにしたもの。

 2005年11月に公開され、ロングランヒットを記録した「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編。前作を上回る370万人を動員し、第31回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞(吉岡秀隆は2年連続の受賞)と最優秀録音ほか優秀賞など合計12部門を受賞している。

 前作から4カ月後の昭和34年春。東京タワーも完成した。淳之介(須賀健太)と貧しくも幸せに暮らし始めた売れない小説家・茶川竜之介(吉岡)のもとに、再び大金持ちの父親(小日向文世)が訪ねて来る。淳之介に見合った教育を与えられないのなら、子供を返せというのだ。また、竜之介は借金返済のためストリップの踊り子になったヒロミ(小雪)との恋も叶えたい。そこで芥川賞の受賞を目指し、新作小説の執筆に取りかかる。

 一方、向かいに住む自動車修理工場・鈴木オート、鈴木則文(堤真一)とその妻トモエ(薬師丸ひろ子)、小学生の息子、一平(小清水一揮)、そして従業員の六子(堀北真希)のもとに、親戚の大作(平田満)が現れる。事業に失敗し、小学生の娘、美加(小池彩夢)を預けに来たのだ。お嬢さん育ちの美加は、銭湯や豚肉(牛肉でない)のすき焼きに馴染めない。そんなワガママ放題の美加に、トモエは特別扱いせず、我が子のように接するのだった。

 前作と同じようにCGやセットで昭和30年代の街並みを精密に再現。高速道路のかかる前の日本橋や完成した東京タワー、羽田空港に数寄屋橋の日劇など、違和感なく画面に溶け込んでいる。

 続編は駄作というのは映画界の常識だが、本作はおススメできる秀作。美しすぎる昭和の思い出を丁寧に集めて再現し、ご都合主義とはわかっていても涙・涙の人情味も健在。淳之介役の須賀健太くんが成長して、やや声変わりしかけていたりするが、まぁそのへんは大目にみるとして、三丁目の人々の愛すべき物語は見ていて心地よい。何より遊び心いっぱいのオープニングは必見だ!

関連サイト:

http://www.always3.jp/(公式サイト)

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ALWAYS 続・三丁目の夕日 通常版
発売日 2008年5月21日
価格 3990円
発売元 小学館
販売元 バップ
スタッフ 監督・VFX・脚本:山崎貴/脚本:古沢良太/原作:西岸良平
出演 吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、薬師丸ひろ子、もたいまさこ、三浦友和、須賀健太、小清水一揮、小日向文世
上映時間 145分(本編)
製作年度 2007年
画面サイズ シネマスコープサイズ・スクイーズ
ディスク仕様 片面2層
音声 (1)ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 (2)ドルビーデジタル/2.0ch/日本語 (3) DTS/5.1chサラウンド/日本語
特典 予告編/スタッフ・キャスト紹介

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