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「KURO液晶」も気になるけれど

» 2008年03月11日 18時11分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 先週のアクセスランキングトップは小寺氏のコラム。放送波のテレビ番組に、唯一無二の価値があった時代は過ぎ去りつつあることを感じている人も多いだろう。小寺氏は記事中で「今やテレビは“情報スクリーンセーバー”程度の意味合いで」と評しているが、その言葉にうなずいたのは筆者だけではないと思う。

 ところで、先週にはAV業界にまた大きな動きがあった。パイオニアのプラズマパネル撤退だ。集計日の関係で今回のランキングには登場していないが、3月4日に撤退を報道された3日後、7日には正式に撤退が発表された。

 次期プラズマテレビ新製品に搭載するパネルを最後に自社生産を終了し、外部調達に切り替える。調達先は未定だが、松下電器産業と交渉中であることが明らかにされた。ただ、「KURO」ブランドは継続される。同社は昨年にシャープとの業務提携を発表しており、パイオニアの須藤社長は「KUROシリーズの思想を受け継ぐ液晶テレビ」を投入する可能性も示唆している。

 個人的には「KURO液晶」も気になるが、それよりも、パネルを外部調達されたプラズマテレビが「KURO」としてのクオリティを保てるのか、International CESで発表されたKUROならぬ「MA-KURO」(真っ黒)はどうなるのかが気になってしまう。

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