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行楽シーズン直前、機能で選ぶコンパクトデジカメ新生活応援バイヤーズガイド(2/4 ページ)

» 2008年03月14日 11時46分 公開
[小山安博,ITmedia]

 キヤノンの「らくらくモード」は、被写体に近づくと自動的にマクロモードになるほか、顔検出で人物撮影に適した設定にしたり、動きを検出して自動的にISO感度を上げたりといった機能を搭載する。各社とも「より簡単に使える」という共通するスタンスだが、特にキヤノンはより初心者向けの機能という位置づけにしている。対応機種は「PowerShot A590 IS」「PowerShot A580」など。

photophoto 「PowerShot A590 IS」(左)、「PowerShot A580」(右)

 いち早くこうした機能を搭載してきたペンタックスは、「オプティオ E50」「オプティオ M50」に「オートピクチャー」を搭載。これまでのシリーズ製品が搭載してきた「風景」「ポートレート」「夜景」「標準」に加え、「花」「スポーツ」が加えられており、他社に比べて認識できるシーンが多いのが特徴だ。

photophoto 「オプティオ E50」(左)、「オプティオ M50」(右)

 このようにカメラが自動認識できる場面はメーカーによって異なるが、基本的にはこれまでのフルオート撮影機能が進化したものと考えればいい。初心者でも簡単に、上級者は手軽に撮影できる便利な機能だ。すでに以前から一部メーカーが採用していたが、今春から採用メーカーが増えており、主要機能に躍り出そうな雰囲気だ。

笑顔を逃さない撮影

 お任せ機能にも通じるものがあるが、シャッターチャンスを逃さないための新たな工夫が「笑顔になった瞬間、自動的にシャッターが切れる」機能だ。ソニーの「スマイルシャッター」がテレビCMなどで大々的に宣伝しているほか、カシオ計算機やニコン、オリンパス、ペンタックス製品が同様の機能を搭載している。

 笑顔の撮影というのはもともと難しい。最近は顔検出機能によって、カメラを向ければ自動的に顔を検出してくれるのでピント合わせは楽になったが、それでも笑顔の瞬間にシャッターを押しても実際に撮影されるまでにはタイムラグがある。撮った写真を見ると、もう笑顔でなくなっていたり、微妙な表情になってしまったりする。そうした失敗を防いでくれるのがこの機能だ。

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