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丸くてシンプル、女性に優しい新Xacti「DMX-CG9」登場実は中身もグレードアップ

» 2008年03月19日 12時08分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 三洋電機は3月19日、デジタルムービーカメラ“Xacti”(ザクティ)シリーズの新製品「DMX-CG9」を発表した。若い女性層を含むライトユーザーを狙い、シンプルな操作性を追求したVGAモデルだ。4月18日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では4万円を切るレベルになる見込み。

photophotophoto 「DMX-CG9」は、ブラック、パールホワイト、レッド/ホワイトツートンの3種類。本体にはUSB2.0端子とAV出力を備えている

 「いつでもどこでも簡単に持ち歩き、動画と写真が撮影できるハイブリッドカメラがXactiのコンセプト。今回はさらに、やさしいフォルムとシンプルな操作性をくわえ、ビギナーや女性層にも簡単に扱える製品を目指した」(同社)。

 例えばデザイン。鞄からの出し入れをしやすくするため、コンパクトなボディに丸みを持たせ、操作ボタンも「爪の長い女性が操作することを考慮」(同社)して従来機「DMX-CG65」より大型化した。カラーバリエーションは、シックなブラック、華やかなパールホワイト、そしてユニークなレッド/ホワイトツートンの3種類だ。

photophoto 操作ボタンは従来よりも大きくなった(左)。液晶モニターは2.5インチ。285度の回転式(右)

 設定メニューは、アイコン主体の“シンプルモード”がデフォルトになっている。例えばフォーカスの設定なら「遠景」もしくは「接写」を選択するだけ。また6種類ある画質モードも、シンプルモードにするとテレビ用とWeb用の代表的な2つだけを表示する。もちろん表示設定で“ノーマルモード”を選択すれば、従来通りの細かい設定が行える。

photophoto “シンプルモード”の例。画質で「テレビ」を選択すると、VGAサイズ、30フレーム/秒の「TV-SHQ」、ブログモードは、QVGA、30フレーム/秒の「Web-SHQ」になる

 かわいらしさと簡単操作を全面に押し出したCG9だが、実は中身も確実にグレードアップしている。まず、撮像素子を従来の約600万画素CCDから有効906万画素の1/2.33型CMOSセンサーへ変更。これに伴い、高解像度の光学5倍ズームレンズ(35mmフィルム換算で38〜190mm)を新規に開発した。

 「CMOSセンサーを採用したのは高速性を重視したため。これにより、動画撮影時のフレームレートが従来機の倍にあたる60フレーム/秒になったほか、静止画の高速連写も可能になった」(同社)。

 映像コーデックはISO標準のMPEG-4 AVC/H.264(.mp4)。最高画質の「TV-HR」モードなら640×480ピクセルで60フレーム/秒のなめらかな動画を撮影できる。もちろん電子式の手ブレ補正や顔検出機能、ISO1600相当の高感度撮影、マイクの風切音を軽減する「ウインドノイズリダクション」など、撮影の失敗を防ぐ機能も多く盛り込んでいる。

 一方の静止画撮影は、最大4000×3000ピクセル(1200万画素相当)の出力が可能だ。高速連写モードは2種類あり、3264×2448ピクセル(800万画素)の場合で1コマ/秒、1600×1200ピクセル(200万画素)では5コマ/秒の連写が行える(いずれも連続撮影は10コマまで)。さらに動画撮影中の静止画撮影でも、従来機はVGAサイズが上限だったのに対し、今回は1600×1200ピクセル(200万画素相当)まで撮影できるようになった。

 記録メディアは、約40Mバイトの内蔵メモリとSDカード。SDカードスロットはSDHC(最大32Gバイト)に対応しており、例えば8Gバイトのカードを使用した場合、TV-HRモードで約2時間51分の録画が可能だ。

 本体サイズは73.8(幅)×101(高さ)×38.6(奥行き)ミリ。重量は約199グラム。付属のリチウムイオンバッテリーで動画が連続70分間、静止画は約195枚(CIPA規格)の撮影が可能だ。

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