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デジ一眼がぐっと身近に――ニコン「D60」レビュー(3/7 ページ)

» 2008年03月24日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

再生モードのレタッチ機能が便利

アイピースの下に「アイセンサー」があり、目を近づける(あるいはここをふさぐ)と、液晶モニターが消灯する

 D60の操作系はD40を踏襲しているが、強化された点も多い。

 光学ファインダーは0.8xで視野率約95%と変わらないが、ファインダーの下に「アイセンサー」が搭載された。ファインダーをのぞき込むとその瞬間に液晶モニターがオフになる。ちょっとしたことだがこれは便利。

 液晶モニターは2.5インチの広視野角タイプ。ここに撮影情報を表示し、各種パラメータを設定するのだが、このデザインがD40系から進歩した。クラシックデザイン、グラフィックデザイン、壁紙デザインの3種類から選べるのは従来と同じだが、それぞれ色が3種類用意された。数字の書体も変更され、全体に見やすい。

背面から。左画面は「クラシック表示」のオレンジ。ディスプレイの左に再生時やメニュー操作時に押すボタンが4つ並び、右側は十字キーと削除キーのみというシンプルな背面。親指の当たる場所が少しくぼんでいて指の収まりがよく、小さい割に握りやすいのはD40からの良さ。右の写真は「グラフィック表示」の赤。左の円で絞りとシャッタースピードを示している。右と下には各種設定が並ぶ。これはLサイズのFINE。WBは蛍光灯でISO800、露出補正はなしでアクティブD-ライティングはオンなどを表している

左下の「i」キーを押し、十字キーで選んで各項目を変更する。これはホワイトバランス変更の画面。左にサンプルが表示されるので分かりやすい(左)。撮影モードダイヤルを回すと、それに合わせて情報画面にも仮想ダイヤルが現れて現在のポジションを教えてくれる。液晶モニターから目を離さずにモードを変えるときに便利(右)

再生時は「画像編集メニュー」を使える。トリミングやモノトーン、フィルター効果は以前からあった。新しいのはRAW現像とコマ送り撮影でアニメを作るストップモーション作成

 「i」キー(左下にある拡大キー)を押すと各設定を変更するモードに入る。また、上面の撮影モードダイヤルを回すと画面上にバーチャルダイヤルが現れる。ちょっとした演出だが、コンパクトデジカメ的に画面をうまく使っており、親しみやすい。左上にある再生ボタンを押すと再生モードに入る。

RAWで撮ったデータをカメラ内で現像してJPEG画像にする「RAW現像」機能。ホワイトバランス、露出、仕上がりモードをセットできる(左)。新しく用意された「簡単レタッチ」機能。色やコントラストの自動補正を行ってくれる(右)

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