重量はアルミ製キャビネットを採用しながら12キログラムに抑えられているので、ラック置きであれば1人でも設置は可能だ。別売の金具を使って壁掛けもできるようになっているが、その際は重量的に2人で作業を行う方が無難そう。また奥行も14.3センチあるため、フラットディスプレイよりも少し出っ張ってしまうかもしれない。ただ存在感のある上質なデザインが与えられていることから、そういった場合でも「スピーカーが野暮ったい」と思うことはなさそうだ。
配線は、プレイステーション3をHDMIで、テレビとはHDMIと光ケーブルの2つを繋ぐだけ。HDMI端子搭載モデルはとても簡単だ。ただしHDMI端子とそのほかの接続端子が両側に離れて用意されていることと、端子の接続方向がボディに対して水平となっているため、使用環境によってはケーブルに多少の余裕が必要になりそう。テレビとの接続ではとくに問題はなさそうだが、HDMI接続するプレーヤーをテレビ左下に置く場合などは、必要なケーブルの長さを事前にチェックしておこう。
初期設定では、ES7001を置いている位置がテレビよりも上か下か、視聴者の人数、視聴位置までの距離を行うだけ。変更もリモコンを使って簡単に行えるため、不便さを感じることはない。
他社製品に見られるような「シネマ」「ミュージック」などのサラウンドモードはとくに用意されていない。音質を重視したい、マランツらしい主張だ。視聴するソースによってサラウンドモードを切り替えることがないため、HDMI接続したテレビとは主要な部分が全て連動操作が可能。リモコンが1つで済むのは嬉しい恩恵だ。そういった利便性を考えると、その潔さがかえって好ましく思えるくらい。いっぽうで、小音量でも闊達なサラウンドを楽しめる「ナイトモード」や、ステレオ音声を迫力あるサラウンドに変えるドルビープロロジックII(ムービーとミュージックの2モードを採用)などの便利機能は搭載されているので、使用上の不満はほとんど感じなかった。
リモコンは、テレビやDVDプレーヤーなどを一元操作できるマルチタイプ。上から各機器の電源、入力切替、ES7001の設定と機能的に並んでおり、操作性はかなり良い。ボリュームやミュートなど、テレビとスピーカーのボタンが個別に用意されている点も好ましい。テレビのリモコンに替えて、こちらをメインに使うのも悪くない選択だ。
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