インタビュー
» 2008年04月08日 10時34分 UPDATE

三菱のBDレコーダーが狙うもの (2/2)

[芹澤隆徳,ITmedia]
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 グット楽リモコンでは、各社のテレビや三菱エアコン「霧ヶ峰」の操作も可能だ。テレビに関しては、国内主要8社のデジタルチューナー搭載テレビのリモコンコードをプリセット。一方のエアコンは1995年以降に製造された霧ヶ峰をサポートしている。ただし、エアコンの操作は運転切替など基本動作に限られ、タイマー設定などはできない。

 初心者向け機能という視点で、もう1つ欠かせない要素が「使い方ナビ」だ。同社がカナックと共同開発したヘルプ機能で、目的の操作を探し出す手段が複数設けられている。例えば、Blu-rayという言葉を調べたいとき、アルファベットの“BD”でも、カタカナの“ブルーレイ”でも同じヘルプに辿り着く。また設定などに関連する項目では、画面右下の「実行」ボタンを押せば、その機能の設定画面へそのままジャンプできる仕組みだ。

photophoto 「使い方ナビ」。設定などに関連する項目では、画面右下の「実行」ボタンを押せば、その機能の設定画面へそのままジャンプできる

「オートカットi」もブラッシュアップ

 これらのオリジナル機能からは、同社がシャープと同じように“DVDレコーダーを使い慣れないユーザー層”をターゲットにしていることが伺える。ただし“21世紀のビデオデッキ”を狙ったシャープ「BD-AV1/AV10」のような割り切った仕様ではなく、DVDレコーダーに慣れたユーザーが求める機能も多く盛り込んでいる。

 例えば、MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーの搭載。ソニーやパナソニックの製品と同様、AVCREC形式でBDおよびDVDの両方へ長時間録画が行える。AVC録画したDVDメディアに関しては、パナソニック製品との再生互換性を確認済みで、どちらで録画したものも普通に再生できる。

photo 背面端子

 BDについてもパナソニック製品との互換性は問題なし。ただし、ソニー製BDレコーダーで再生する場合、記録時に音声設定をデフォルトの「二重音声/サラウンド」から「ステレオ/固定」に変更する必要があるという。逆にソニー製レコーダーで記録したBDを三菱製レコーダーで再生することは特に問題はない。

 「楽レコ」シリーズの特徴だった機能もブラッシュアップしている。例えば本編のみ/CMのみを自動的にプレイリスト化する「オートカットi」が両方のチューナーで使用可能で、録画モードの制限もなくなった点は嬉しい変化だ。

 「オートカットiは、今回から放送のストリームから直接映像と音声の変化を検出する方式に変わった。番宣や通販番組など一部のCMは判別が難しいこともあるが、全体として95%程度の精度を確保している」。

 もちろん、スポーツ番組のハイライトシーンだけを抽出する「ハイライト再生」、音楽番組の演奏シーンだけを連続して見る「楽曲再生」などを備えた。

 新たに追加された「おすすめ自動録画」は、ユーザーの履歴(録画や再生)をもとに、レコーダーがユーザーの好みを学習して自動的に番組を録画するというもの。「発掘型」と「安心型」の2種類があり、発掘型を選択すると今までに録画したことのないオススメ番組を録画する。一方の「安心型」では過去の履歴から録画する可能性があるのに予約されていない番組を自動録画してくれるというものだ。


 「DVR-BZ100/200」は、決してマニア向けではないが、単純に機能を切り落としてシンプル化したBDレコーダーでもない。初心者に十分な配慮をしながら、DVDレコーダーに慣れたユーザーが便利に使える機能も併せ持つ。ここから浮かび上がってくるのは、当たり前にハイビジョン録画を行う“家族”の姿だ。

 次世代DVDの規格一本化により、BDレコーダーもアーリーアダプターだけのものではなくなった。DVR-BZ100/200は、一気にコモディティ化が進もうとしている現状を反映した製品と言えるのかもしれない。なお、詳細なレビューは追って掲載するつもりだ。

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