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ソニー、“おでかけ”機能を強化したBDレコーダー「BDZ-A70」ウォークマン対応(2/2 ページ)

» 2008年04月08日 15時01分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 転送方法も簡単になった。番組の録画予約時に設定項目の「ワンタッチ転送」を「入」にしておくと、レコーダー側が録画時にモバイル用のファイルを自動生成。レコーダーの前面にあるUSB端子にウォークマンを接続し、同じく前面にある「ワンタッチ転送ボタン」を押すと該当する番組が転送される仕組みだ。USBクレードルを使用していれば、ウォークマンをポンと置いてボタンを押すだけ。レコーダーの電源オンすら不要だ。

photophoto 前面の「ワンタッチ転送ボタン」(左)とワンタッチ更新転送の仕組み(右)

 「朝、起床したら“ワンタッチ転送ボタン”を押す。60分番組でも約2分間で転送できるため、身支度しているうちに作業は終了するだろう。帰宅してウォークマンをUSBクレードルに置けば翌朝の準備は完了。USB経由でウォークマンの充電も行える」(同氏)。

 ワンタッチ転送の設定は、「毎回録画」番組にも有効。設定で「更新録画」を「入」にしておけば、番組を上書きしながら録画するため、HDD容量を圧迫することもない。転送時には録画日時の古いものから順に転送し、ウォークマンなどのメモリに空き容量が少ないときは“最後まで確実に視聴できる番組”までとなる。

 また「更新転送設定」を使うと、選択した期間に合わせて、ウォークマンなどの転送先の番組を常に最新の状態にしておくことができる。例えば「最新3日間分」として「ワンタッチ転送」を行うと、3日以内に録画された番組だけを転送し、逆にウォークマンにある古い番組(録画してから4日を過ぎた番組)は自動的にレコーダーに「おかえり転送」される。コピーフリー映像の場合は消去される仕組みだ。

 おでかけ転送はワンセグ端末と比較されることも多いが、中村氏は「クオリティと用途が異なる」と指摘する。「ワンセグはオーディオ込みで312Kbps。フレームレートも15fpsしかない。対して“おでかけ”機能は384k/768kbpsで30fps。音声も128Kbpsとワンセグの倍にあたる情報量を持っている。またワンセグは電波の入る場所でしか使えないため、受動的なテレビ視聴がメイン。アクティブなおでかけ機能とは利用目的が異なる」。

 なお、従来はデジタル放送番組を“おでかけ”しているとレコーダー側で視聴することはできなくなったが、6月の「ダビング10」開始後はこの制限が緩和される。つまり9回転送するまでは「おでかけ中」の表示は出ず、テレビで視聴することが可能だ。「家族それぞれが使うときにも便利」(同社)。

 そのほかの仕様は下表の通り。

製品型番 BDZ-A70 BDZ-T90
対応メディア BD-R(2層対応)、BD-RE(2層対応)、DVD-R/-RW/+R/+RW(-R/-RWはCPRM対応)
HDD容量 320Gバイト 500Gバイト
チューナー 地上デジタル×2、BS/CS110度×2、地上アナログ×1
入出力端子 HDMI出力×1、D端子出力×1、コンポジット入力×3(S端子付き)、コンポジット出力×3(S端子付き) HDMI出力×1、D端子出力×1、コンポジット入力×2(S端子付き)、コンポジット出力×1(S端子付き)
外形寸法 430(幅)×334(奥行き)×95(高さ)ミリ
重量 約6.5キロ 約6.4キロ
実売想定価格 17万円前後 17万円前後
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