とにもかくにもEX-F1といえば連写である。連写モードは4つある。「パスト連写」「連写」「スローライブ」「フラッシュ連写」だ。オートブラケットも超高速でやってくれる。
フラッシュ連写はフラッシュかLED(撮影ライトと呼んでいる)を使って連写するモード。最高秒7枚の連写ができるし、高速連写をしたいときはLEDを使う。LEDはフラッシュほど明るくはないので(ケータイのカメラについてるライトを想像するといい)被写体との距離があると難しいが、室内で近距離で撮るならそれなりに使える。
面白いのは超高速連写とパスト連写とスローライブ。EX-F1は内部に600万画素フルサイズ60枚分のバッファを持っており、高速連写をしたら、とにかくまずバッファに格納する。リアルタイムの書き出しではSDメモリーカードがついてこれないからだ。
で、このバッファがとても重要だ。バッファを上手に使うのがパスト連写とスローライブである。
パスト連写はシャッターを半押しにし、「AFが働いた時点」からひたすらバッファに画像を記録し続ける。で、シャッターを切ったら、切る寸前のカットと切ったあとのカットを記録する。秒60コマのモードで0.5秒分をパスト連写に割り当てると(この配分は変えられる)、シャッターを切った瞬間の前後0.5秒分ずつの1秒分が記録される。秒30コマだと1秒ずつの2秒分となる。
「あっ、今だ」と思ってから実際にシャッターを切るまでのタイムラグを考えると、たいていのシーンはパスト連写でなきゃ間に合わないわけで、今回の撮影でもこのモードが一番重宝した。
スローライブはシャッターを切ると、バッファにためてあった画像をその場で「スロー再生」してくれるもの。それを見ながら、欲しいカットをシャッターで指定すればそれが撮影される。決定的瞬間の1枚だけを保存したいときに便利。「タイムシフトスロー再生」を見ながら欲しい1枚を保存する機能と思えばいい。
連写時はできるだけ絞りは開放で、ISO感度を上げても高速シャッターを維持するようにプログラムが働く。よって昼間の屋外でもISO400で1/1000秒なんてことになる。
連写速度は秒1枚〜60枚で可変。実際には1〜7、10、12、15、30、60枚が指定できる。内部バッファは60枚分なので、例えば秒10コマに指定すると6秒分撮影できる。これをうまく使い分けると吉。
で、高速連写でフルに撮影した場合、60枚分を一気にSDメモリーカードに書き出す。その間は何もできない。
連写後の処理も選べる。再生しながら指定したカットだけを保存することも、全部をまとめて保存することも可能だ。最大60枚ある中からいいカットをその場で指定して保存というのはなかなか面倒なので、全部保存するかキャンセルして撮り直すかになっちゃうかも。
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