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日常のヒトコマを手軽に動画で――ソニー「HDR-TG1」レビュー(3/5 ページ)

» 2008年04月23日 11時54分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

8GバイトのメモリースティックDuoが付属

 記録先はメモリースティックDuoで、本体に8Gバイトのメディアが1枚付属する。

 動画の撮影モードはHDとSDがあるけれども、HDだけで4種類。

 FHはフルHD(1920×1080ピクセル)で16Mbps。8Gバイトのメディアだと約55分。その下がHQモード、さらに7MpsのSPモード、5MbpsのLPモードとあるがどれも1440×1080でビットレートが異なる。フォーマットはどれもAVCHD(SD時はMPEG-2)。

 静止画は、静止画モード時は4:3で400万画素相当、16:9で300万画素相当の絵が撮れる。動画モード時の静止画撮影(動画撮影中でも使用可能)では1920×1080ピクセル(210万画素相当)となる。

 もともとのセンサーの有効画素数が200万画素以下なので、無理に400万画素相当で撮るより、動画モードのまま撮ってもいいかと思う。発色は悪くはないけれども、あくまでもビデオカメラ。写真用としては本職のデジカメに比べると画質は劣るし、暗所にも弱い。

背面のカバーを開くと、中にメモリースティックDuoとバッテリー。8GBのメモリースティックDuoが付属する。しばらくはそれで楽しめそう

 バッテリーはインフォリチウムHタイプ。他のハンディカムは大容量バッテリーを搭載することで撮影時間を延ばせるが、TG1はこのバッテリーのみである。

 続いて撮った映像をどう見るか。

再生時は動画と写真それぞれわけてサムネイルが表示される(左)。本体付属のクレードルにセットした状態。クレードルにセットしたままディスプレイを開いて再生や撮影することもできる(右)
クレードルの背面にはACアダプタ用端子のほか、AV出力(D端子によるアナログハイビジョン出力にも対応)、USB端子がある(左)。HDMIを使ってテレビに接続するときは本体にあるミニHDMI端子を使う。こちらのケーブルは別売り(右)

 独立した録画・再生切り替えスイッチはなく、タッチパネル左下にある再生ボタンを触って再生モードにする。

 テレビに接続して見るときは本体のミニHDMI端子にHDMIケーブルを直結するか、付属のケーブルやクレードルを使ってアナログ出力(D端子対応)を行う。HDMIケーブルが付属しないのは残念だが、画質を考えたらHDMIでHDTVに出力して見たい。

 PCに接続するときはUSBで。付属の「Picture Motion Browser」で自動取込、閲覧や簡単な編集ができるほか、一度転送してしまえば、他のAVCHD対応ソフト(といってもまだ数は少ないが)での閲覧も可能だ。AVCHDのフルHD映像をパソコンで処理するのはまだ重くてソフトウエアも少ないけれども、AVCHDが普及していけば環境はどんどん整っていくだろう。

 付属ソフトはWindows用のみだが、Macの場合はiMovie 08がAVCHDに対応しており(ただしIntelCPU搭載Macのみ)、こちらを利用しても自動的に読み込んで保存してくれる。

32インチのHDTV(フルHDではないけれども)にHDMI端子で接続して再生。画面は再生メニューで本体液晶モニターと同じものが表示される(左)。再生中の画面。テレビがBRAVIA(の対応モデル)ならばBRAVIAのリモコンで操作できる。そうでない場合はTG1の液晶画面をタッチしながら操作する(右)

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