レビュー
» 2008年05月03日 03時54分 UPDATE

“REGZA”の新フラグシップ、「ZH500」の実力を探る(1) (1/3)

東芝の「46ZH500」は、2008年春にほぼフルモデルチェンジを行った“REGZA”のハイエンドモデル。同社製品では従来から積極的にサポートされているが、レビューではあまり陽の当てられなかった録画機能にまずフォーカスしてみた。

[坪山博貴,ITmedia]

 2008年春・夏の液晶テレビハイエンドモデルとして東芝が投入した“REGZA”「ZH500」シリーズ。同時に「ZV500/RH500/CV500」の3シリーズが投入されるが、ZH500は46V型/52V型ともっとも大きな画面サイズを持ち、録画機能も充実している。今回は46V型の「46ZH500」を試用した。

photo 5月上旬発売予定の46V型「46ZH500」。実売想定価格は50万円前後

 46V型と52V型の違いは、パネルサイズとそれに伴う寸法と重量、消費電力くらいで、入出力端子数や詳細なデザイン、レイアウトまで含めてほぼ同じだ。唯一の機能的な差異は、左右各15度のスイーベル機能を46ZH500のみが備え、52ZH500ではおそらく重量の問題から省かれていること。なお、そのほかのシリーズとの機能差や位置付けは発表記事に詳しい。

 まず注目したいのがデジタル放送の録画機能だが、テレビの録画機能そのものは別に珍しい機能ではない。最近は大きく取りあげられることもなくなったが、デジタルチューナー内蔵テレビでは以前からi.LINK端子を備える製品が存在し、アイ・オー・データ機器の「Rec-POT」のような録画用HDD(製品としてはレコーダーという位置付けだが、自力で録画再生する能力はない)を接続すればテレビの内蔵チューナーを使ってTS録画を行うことができる。デジタルチューナー内蔵テレビでは上位機種にi.LINK端子を持つものが多く、下位機種にはないといった形で差別化のポイントにもなっている。

内蔵/外付けUSB HDD、NASにほぼ区別なく録画が可能

photo 東芝製の2.5インチSATA HDDを使用した内蔵HDDは左側面に収容されている。カバーを外すと簡単に着脱可能。不定期に取り外して確認してみたが、発熱はほとんど気にならないレベルだ

 では、ZH500の録画機能をチェックしていこう。録画機能はデジタル放送に限定されており、録画は全て放送波をそのまま記録するMPEG2-TSで行われる。デジタルチューナーは地上/BS/CSデジタルが2セットずつ搭載されている、いわゆるダブルチューナー仕様だが同時に録画できるのは1番組のみ。ただし、録画は常にバックグランドで行われるため、裏番組の視聴が可能。テレビとしての使い勝手を損なわないための2チューナーといえる。

 2番組同時録画が可能な単体レコーダーと比較すると物足りない気もするが、単体レコーダーにもほとんど例を見ないユニークな機能もある。それは、録画先となるHDDの増設および接続の自由度が極めて高いことだ。

 ZH500は、300GバイトのHDDを着脱可能なカートリッジの形で内蔵し、地上デジタル放送で約29時間(HD品質)の録画が可能だ。カートリッジは直販サイト(Shop 1048)などで販売されており、テレビ1台あたり4台まで登録し、一杯になったら追加購入して交換することもできるし、交互に入れ替えて利用することもできる。

 いっぽう、録画保存先としてもっとも容易に増設できるのは、USB接続のHDDだろう。しかも専用の製品ではなく、いわゆるPC用の汎用的な外付けHDDをそのまま使える。もちろんHDDが組み込まれて販売されている製品だけでなく、HDDケースにユーザーがHDDを組み込んだ物でも大丈夫だ。ZH500が備えるUSBポートは1つで、同時に接続可能なUSB HDDも1台だが、内蔵HDD同様に8台まで登録が可能で、交換しながら利用することができる。

photophoto 未登録のUSB HDDを接続すると自動で認識し、確認のメッセージが表示されるので、後は指示に従えば使用可能になる。なおNASの場合と異なり、USB HDDは登録時に必ず初期化される点に注意したい
photophoto 今回使用した外付けUSB HDD。正確にはPC用の外付けHDDケース(1980円)に筆者が250Gバイトの3.5インチSATA HDDを収容した物。まったく問題なく利用できた(左)。USB HDDやNASなどは使用開始する前に、読書き速度が十分かどうかを動作チェックする。動作保証をしてくれる訳ではないが、ユーザーフレンドリーと感じる部分だ(右)

 設置の自由度という点で魅力的なのはNASだ。PC周辺機器ベンダーとしてお馴染みのアイ・オー・データ機器、バッファロー製品が動作確認機種となっており、低価格製品まで含め、現行製品の多くが利用できる。これらは本来PC用として販売されている製品なので、実売価格もリーズナブル。またミラーリングやRAID5に対応する製品もあり、録画番組の保護を強固にすることができる。NASは最大8台を登録/接続可能だ。REGZAのZシリーズは背面にNAS専用のLANポートを備えているため、録画中もほかのLAN機器のトラフィックに影響されない(しない)。

photophoto 今回使用したNAS。アイ・オー・データ機器の「HDL4-G1.0」。RAID 0で1Tバイト、RAID 5で750Gバイトの容量が利用できる。PC量販店で見かけないことはまずないメジャーな製品だ。ほぼ初期設定のままで問題なく利用できた(左)。NASの登録。ZH500とLAN上で通信可能な状態にして10分ほど待つと自動認識される。接続機器として一覧に表示されたら登録作業を行うだけ。画面ではPCの共有ディスクも認識していることが分かる(右)
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