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オリンパス「E-420」とパンケーキレンズの薄さを楽しむ(4/7 ページ)

» 2008年05月09日 18時31分 公開
[小山安博,ITmedia]

豊富なカスタマイズ機能

 基本的な撮影機能はE-410を踏襲。撮影中にOKボタンを押すと表示されるスーパーコンパネの操作性は秀逸で、十字キーとコントロールダイヤルで手軽に設定を変更できる。ライブビュー時にも利用でき、ライブビュー状態のまま多くの撮影設定を変更できる。

photo ライブビュー中も使えるスーパーコンパネが便利

 E-420はFnボタンにフェイス&バックコントロール/プレビュー/ワンタッチホワイトバランス/ライブプレビュー/試し撮り撮影のいずれかを割り当て可能。ドライブモードボタンにもISO感度/AFターゲット選択/AF方式/ホワイトバランスモード/測光のいずれかを割り当てることができる。

 十字キーの上下と右ボタンには何も割り当てられていない。上位機種のE-510と比較して、より初心者向けのために割り当てをしていない、というのがオリンパスの考え方のようで、基本的にはスーパーコンパネだけで設定が完了するようになっている。

 なお、モードダイヤルを「SCENE」(シーンモード)に設定すると、スーパーコンパネ自体は表示されるが、OKボタンを押すとシーン変更画面になるため、設定は変更できなくなる。ドライブモードボタンやFnボタンも動作しない。

 上級者も満足できる豊富なカスタマイズ機能も搭載。メニューのカスタムメニューから設定が行える。例えばフォーカスリングの回転方向を逆にできたり、P/A/S/Mでのコントロールダイヤルの動作を変更したり、ドライブモードボタンに別機能を割り当てたりができる。

photo ,かなりのカスタマイズが可能なカスタムメニュー。フォーカスリングやコントロールダイヤルの動作も変更できるなど、奥深い

 ダイヤル動作の変更では、Pモードでダイヤルを回すと通常はプログラムシフトになり、露出補正ボタンを押しながら回すと露出補正になるが、これを逆にする、といったこともできる。A/Sモードでも同様で、絞りやシャッタースピードを変えずに露出補正した写真を何枚も撮る、という場合などに便利な機能だ。

 また、ISO感度オート時にISO感度の上限をISO100〜ISO1600の間で設定することもできる。高感度での画質劣化を嫌う場合はISO400あたりで、手ブレ/被写体ブレを嫌う場合はISO1600まで設定してもいいだろう。

 カスタマイズ機能は豊富なのだが、設定するまでの導線はちょっと複雑。E-420のメニュー画面は、撮影メニュー1、2、再生メニュー、カスタムメニュー1、2がタブ形式で分かれており、撮影メニュー1、2ともにさらに2画面分の設定がある。この区別が微妙に分かりにくい。

 撮影メニュー1には記録メディアの初期化などのセットアップや設定のリセットがトップにあり、その次にスーパーコンパネで設定できる撮影設定、次の画面には長秒時と高感度時のノイズ低減機能を配置されている。撮影メニュー2には同じくスーパーコンパネで設定できる測光やAF方式などに混じって、オートブラケットやワイヤレスフラッシュ機能の設定を配置。これでさらにカスタムメニュー1にはさらに8種類に分類されたたくさんの設定項目が配置されている。

photophoto 撮影メニュー1と2。こうした分け方にはポリシーがあるのだろうが、ちょっと分かりにくいような気がする

 正直、どこに何があるのか分かりにくいし、タブの移動も煩雑だ。普通に考えれば、スーパーコンパネで設定できないものを設定するためにメニュー画面に行くわけで、それがあちこちに散らばっているので視認性が悪い。初めてデジタル一眼レフに触るユーザーだと、メニューから任意の機能を呼び出すのはちょっと難しそうだ。全体的な操作インタフェースは改善の余地があると思う。

photophoto 機能が割り当て可能なボタンは2つ。ドライブモードボタンにはホワイトバランスなども割り当てられるので、よく使うものを設定するといい

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