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子ども達をアタマジラミから救え!――「ロビーコーム」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第29回(1/2 ページ)

» 2008年05月13日 12時30分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 先日、2歳の息子を預けている保育園から電話がかかってきた。聞くと、アタマジラミが発生しているのですぐに迎えに来てほしいとのこと。急いで駆けつけると、なるほど髪の毛に白いものがポツポツと付いている。昨年末にテレビで見たことがあるが、全国の保育園や幼稚園、小学校では、現在アタマジラミが大発生しているという。アタマジラミ自体は昔からいるものだが、なぜ今再び流行しているのかは、よく分からないそうだ。

photo 「ロビーコーム」のパッケージ。英語版である

 皮膚科に行って相談したところ、アタマジラミの駆除には専用のシャンプーが必要だという。ところがこの駆除用シャンプー、しばらく使ってみたあとにインターネットで調べてみると、賛否両論があることに気が付いた。確かに、虫を殺せるほどの毒性を持ったものを、子どもの髪の毛に塗りたくって大丈夫なのかは少し心配だ。そこで、できれば薬品を使わずに駆除できないかと色々と調べたところ、ソルドジャパンという会社が扱っている「ロビーコーム」という製品を発見した。

 「電動しらみ駆除櫛」と銘打ったこの製品、どのような仕組みかというと、微弱な電流を金属製のくしに流し、これで髪をすくことでアタマジラミを捕まえるというシロモノである。これなら薬品を一切使わずに、アタマジラミを駆除できるというわけだ。アタマジラミは病気でも何でもなく、ただ単に虫が髪の毛に居座っているだけなので、「ロビーコーム」で成虫を物理的に取り除き、髪の毛に産み付けた卵をすべて取り除けば完治するはずだ。

 ソルドジャパンによると、この製品は1991年にイスラエルで開発されて、ヨーロッパやアメリカで爆発的に人気を呼んだという。お値段は同社のウェブサイトによる直販で、送料込み3980円。駆除用シャンプーの値段も3000円近くするので、それを使うことを考えると決して高いものではないと思う。

本体は意外にコンパクト

 到着した製品を見てみると、英語が書かれた小さなパッケージに入っている。説明書は英語のものに加えて、日本語訳の説明書も入っていた。本体の色は、ウェブサイトに載っていたものはえんじ色と白のツートンだったが、実際に送られてきたものは青と白のツートンだった。持ち歩くわけではないので別に何色でも構わないが、このあたりのいい加減さはいかにもアメリカ的だ。

photophoto コンパクトな本体(左)。くしの歯はかなり細かい(右)

 本体の大きさは実測で69(幅)×76(高さ、くしの部分を含む)×20(厚さ20)ミリ。ウェブサイトの写真では子どもの小さい頭に添えていたので大きめに見えたが、実際に手に取ってみると意外と小さく感じる。

 電源は単三形乾電池が1本。くしと反対側にあるグリップ部分を引っ張るとケースが外れるので、ここに電池をセットする。説明書には「プラスとマイナスを間違えないように」と書いてあるので注意しよう。電池をセットしてふたを閉めれば、これで準備完了だ。

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