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» 2008年05月23日 11時00分 UPDATE

合計8系統の映像入力を装備:DisplayPort+HDMI搭載の新世代24インチワイド液晶――デル「2408WFP」を試す (1/3)

デルの「2408WFP」は、DisplayPortもHDMIも備えた先進的な24インチワイド液晶ディスプレイ。広色域パネルや各種カードスロットの搭載もポイントだ。

[林利明(リアクション),ITmedia]

DisplayPortを積極的に推進するデル

tm_0805_2408_01.jpg デル「2408WFP」

 デルの「2408WFP」は、WUXGA(1920×1200ドット)に対応した24インチワイド液晶ディスプレイの最新モデルだ。数ある製品ラインアップの中でも高性能かつ高機能をウリとする「デジタルハイエンドシリーズ」に属しており、多数のPC/AV入力や広色域の液晶パネルを備えている。

 2007年6月に登場した「2407WFP-HC」の後継モデルという位置付けで、画面サイズと解像度は同じ24インチワイドのWUXGA(1920×1200ドット)だが、WCCFL(色再現範囲の広い冷陰極管)バックライトの採用によって、2407WFP-HCではNTSC比92%だった色域が2408WFPでは102%(CIE 1931)に向上した。

 コントラスト比も2407WFP-HCの1000:1から2408WFPの1300:1へと高まり、ダイナミックコントラスト機能をオンにすることで、動画の再生時などでは約3000:1相当で利用できる。ダイナミックコントラスト機能は、動画やゲームの表示で有効な機能だ。表示する映像の内容に合わせてバックライトをリアルタイムで制御することで、暗いシーンでは黒をしっかり沈め、明るいシーンはより明るく表示して画面にメリハリを付ける。

tm_0805_2408_02.jpg DisplayPortの端子はサイズも形状もHDMIに似ている

 さらに、DisplayPortとHDMIの映像入力端子を追加し、PC/AV入力が一層充実した点も大きな特徴だ。HDMIはもはやTVをはじめ、さまざまな映像機器の標準的な映像インタフェースの座を獲得した感があるが、DisplayPortはまだ立ち上がったばかりの規格で、現状では一部のグラフィックスカードやデル製の液晶ディスプレイが採用するのみとなっている。

 とはいえ、DisplayPortはD-SubやDVIに代わるPC向けの次世代インタフェースとしてPC業界主導で作成され、VESAが標準化した規格であることから、今後はPCを中心に普及が進むと予想される。特に、デルはDisplayPortの仕様作成に関わっていることもあり、2007年12月20日に発売した30インチワイドモデルの「3008WFP」で他社に先駆けてDisplayPortを採用するなど、同端子の普及に積極的だ。ちなみに、2408WFPはデルの液晶ディスプレイで2番目にDisplayPortを装備したモデルとなる。

 DisplayPortは、USBやHDMIによく似た着脱しやすい20ピンのコネクタを採用。デュアルリンクDVIよりも広い帯域(最大10.8Gbps)を持つため、一層の高解像度表示に対応できるだけでなく、HDMIと同じように映像信号と音声信号を1本のケーブルで伝送することが可能だ。もちろん、著作権保護技術のHDCPにも対応していることから、Blu-ray DiscドライブやデジタルTVチューナーを搭載したPCのインタフェースとしても利用できる。

 現状では接続するPC側がDisplayPortを備えていない場合がほとんどだろうが、将来性を考えると、同端子の採用は魅力的といえる。

全部で8系統ものPC/AV入力を装備

 2408WFPの基本スペックをまとめておくと、輝度は400カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1300:1(ダイナミックコントラスト有効時は約3000:1相当)、視野角は水平/垂直とも178度、中間調の応答速度は6ms(黒白間は非公開)となっている。画面の表面処理は、外光の反射を低減するノングレアタイプだ。液晶パネルの駆動方式は明らかにされていないが、試用した限りではVA系と思われる。

 ボディのデザインは2407WFP-HCを踏襲している。スタンドの機構は、左右45度のスイベル、上21度/下3度のチルト、100ミリの高さ調節が可能だ。いずれの動作も適度な負荷があり、画面の位置を調整しやすい。また、画面を90度回転させての縦位置表示の機能も備える。縦位置表示用のソフトウェアは同梱されていないが、ディスプレイドライバの回転表示機能を使えば問題ないだろう。AV入力を豊富に備えたモデルで縦位置表示が可能な機種は少ないので、この点は競合機種に対するアドバンテージになる。

tm_0805_2408_03.jpgtm_0805_2408_04.jpgtm_0805_2408_05.jpg 本体サイズは559.7(幅)×207.6(奥行き)×396.8〜496.8(高さ)ミリ、重量は約11.7キロだ。スタンドはよくできており、画面の高さを設置面ギリギリまで下げたり、角度を自在に変更できる(写真=左、中央)。液晶パネル部を90度回転させての縦画面表示もサポートしている(写真=右)

 冒頭でも触れたが、インタフェース類は非常に充実している。PC入力は、HDCP対応のDVI-Dが2系統、アナログD-Subが1系統、DisplayPortが1系統という合計4系統だ。AV入力は、HDMI、コンポーネントビデオ、S-Video、コンポジットビデオを各1系統ずつ備える。HDMIをPC入力で利用すれば、実に最大5台ものPCを1台の2408WFPに接続して使い分けることも可能だ。スピーカーは内蔵していないが、HDMIから入力した音声を出力する端子(ステレオミニ)は用意している。

 加えて、4ポートのUSB 2.0ハブと、9メディアに対応したメモリカードリーダーも内蔵する。USB 2.0ハブは、2ポートが本体の背面、2ポートが本体の左側面だ。USBメモリのような頻繁に抜き差しするデバイスは、左側面のポートが使いやすい。メモリカードリーダーは2スロット構成で、本体の左側面にある。上部スロットはCFやマイクロドライブ、下部スロットはSDメモリーカードやメモリースティック、xDピクチャーカード用だ。

tm_0805_2408_06.jpgtm_0805_2408_07.jpg 左側面に各種メモリカードスロットと2基のUSB 2.0ポートを備えている(写真=左)。主要な端子は背面に集中している(写真=右)

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