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» 2008年06月01日 00時07分 UPDATE

本田雅一のTV Style:実は“買い時”のフロントプロジェクター(2)

先週は今年の夏がフロントプロジェクターの近年にない“買い時”と説明した。今週から具体的な製品を取りあげ、機能と特徴を紹介していこう。まずはお手ごろなエントリークラスからだ。

[本田雅一,ITmedia]

 先週は、今年の夏がフロントプロジェクターの近年にない“買い時”と説明した。今週から具体的な製品を取りあげていくが、まずはエントリークラスから紹介していこう。

 ローエンドのホームプロジェクターは、DVDドライブやアクティブスピーカーを備えた一体型が主流だ。よく知られているエプソンの“Dreamio”(ドリーミオ)シリーズ以外にも、高コントラストなDLPが好みというのであれば、ホームシアター(スクリーンメーカーのOSが展開しているシアター機器販売代理店)が扱う米オプトマの「DV11」などがある。

photophoto 米オプトマの「DV11」は通称“ぱんだフェイス”と呼ばれる白と黒のカラーリングが特徴(左)。DVDプレーヤーおよびステレオスピーカーを内蔵したSVGAモデルだ。入力端子は、Sビデオ、コンポジット、D-Sub 15ピン(右)

 ただし、DV11は2.2メートルで80インチを映すワイドズームレンズを備えているものの、内蔵アクティブスピーカーの音圧がやや不足気味。DLPの絵の方がいいという強い希望がないのであれば、一体型としての完成度はエプソン製の方が高い。

 そのエプソンDreamioは、「EMP-TWD10」と「EMP-DM1」の2種類を販売中。販売店では設置が容易な80インチスクリーンとのお買い得セットを積極的に展開している。

photophotophoto エプソンの「EMP-TWD10」(左)は720p対応機。2メートルの距離で最大80インチに投射可能で、レンズシフト機能やタテ台形ゆがみ補正機能も備えている。インタフェースはHDMI Ver 1.2a(中)。プロジェクター部分は180度回転するのもユニークだ(右)

 両モデルの主な違いは、解像度(前者は720p、後者はワイドVGA)と内蔵スピーカーのサイズ。つまりハイビジョンで楽しむなら前者になるが、DVDだけならば後者でも構わない。むしろ縦方向への解像度変換が発生しないワイドVGAの方が、DVDの画質は見やすいと感じる人もいるはずだ(その分、大きく伸ばした際の画素サイズの大きさは気になる)。

photophotophoto 同じくエプソンの「EMP-DM1」(左)。女性でも容易に持ち運べる約3.8キログラムという重量も魅力だ(中)。HDMI端子は搭載せず、コンポジット、コンポーネント、D-Sub15ピンという構成

 こうしたお手軽一体型は、ほかのプレーヤーと接続せず、ポンとテーブルに載せてカジュアルに楽しめることが一番。その際、内蔵DVDでDVDビデオ再生を行うだけならば、EMP-DM1で充分だと思う。

 もし720P対応のプロジェクターが欲しいというなら、画質や機能、静粛性などの面から総合的には三洋電機の「LP-Z5」が最右翼となる。2006年発売と古いモデルだが、高性能なレンズや余裕のあるランプ出力、高い設置性に巧みな絵作りなど720pプロジェクターとして不満のない作りだ。

photophotophoto 三洋電機の「LP-Z5」(左)、ソニー「VPL-AW15」(中)、パナソニック「TH-AX200」(右)

 ただし完成度の高い分、実勢価格ではソニーの「VPL-AW15」、パナソニックの「TH-AX200」などより3〜4万円ほど高いようだ。AW15は映画モードのナチュラルなトーン、AX200は部屋の遮光が充分ではない場合のパワフルさが特徴なので、目的に応じてこれらを選ぶというのもいい。

 しかし、本音をいえば、せっかくフロントプロジェクターを導入するなら、フルHD対応の方が良いのではないか? と思う。次回は720pと1080pの違いに触れながら、フルハイビジョンプロジェクターの魅力を解説していこう。

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