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第98回 水族館と水面の関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/4 ページ)

» 2008年06月12日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 では、FinePix F100fdを使って撮ってみよう。

 ポイントは水族館の館内は暗いけど、水槽は照明や外光で意外に明るいところがある、ということ。深海魚のように明るくできない魚のいる水槽の前では無理しない。

 ちなみに暗いフラッシュ発光禁止の水槽で無理して撮ってみた。


 サメの水槽で、ISO3200まで強引に上げて撮影。さすがにこれだけ暗いと厳しいが、こればかりはしょうがない。

 で、ISO感度。しながわ水族館の場合、外光が入っている一番明るい水槽ではISO400、そうじゃないところではISO800でなんとかなった。暗い水槽ではもっと上げないとしょうがないので、ギリギリまで上げよう。最近のコンパクトデジカメなら多少ISO感度を上げてもOKだ。

 ISO感度をオートにしていると、機種によってはあまり高く上がらないので、自分でセットするといい。

 ISO感度の目安はシャッタースピード。たいていのデジカメはシャッターを半押しにするとシャッタースピードが表示されるのでそれをときどきチェックする。最低でも1/30秒から1/60秒で切れるくらいまで上げたい。

 水槽の魚を撮るときはズームは広角側で。水中は光の屈折率が異なるので、ちょっと大きく写るからだ。撮りやすいのは手前のガラス近くにいるヤツだから、望遠にする必要はなし。

 続いて、マクロモードにする。その方がピントを外さない。

 そして撮る。レンズをできるだけガラスに近づけて、ブレないように気をつけて。

ブレました

 できるだけゆっくりまっすぐ泳いでいるところを狙う。しばらく見てると、その行動パターンが見えてくるから、待ちかまえて撮る。

失敗。しっぽが切れてしまった(左)。成功。全身がちょうど入った(右)

 ついでに案内も撮っておくと、あとで魚の名前が気になったとき安心。


 もうちょっと具体的に。

 まず、撮りたい魚の目星をつけ、行動パターンをチェック。

 できるだけ左から右、右から左に長く泳いでくれるヤツがいい。

 次にそいつが近づいてきたと思ったら、液晶モニターの中央にそいつがくるようカメラを動かしながらシャッターを半押しにしてピントを合わせ、ちょうど正面に来たとき撮影する。カメラは常に魚の動きに合わせて一緒に動かそう。相手は動いているので、動きを合わせないと被写体ブレしてしまう。

ブレてしまった(左)。こちらは成功(右)

 画像を確認して、気に入らなかったら撮り直し。拡大機能を使ってズームアップしてみるとブレやぼけを発見しやすい。

 動きが遅かったり止まってる魚の時はシャッタースピードが遅くても、手ブレにだけ気をつければ平気だ。

+0.6の露出補正をして撮影

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