インタビュー
» 2008年06月19日 05時40分 UPDATE

動画で解説する:“世界一聞き上手な葉っぱ”「ペコッぱ」のテクニック

会話の流れを読んで“ウンウン”とうなずく不思議な葉っぱ「ペコッぱ」。「東京おもちゃショー2008」でのお披露目を前に、実際にうなずくところを動画でチェックしよう。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 会話の流れを読んで“ウンウン”とうなずく不思議な葉っぱ「ペコッぱ」。セガトイズが9月に発売する癒しグッズだ。「東京おもちゃショー2008」でのお披露目を前に、ペコッぱのうなずきテクニックを動画でチェックしておこう。

photo ペコッぱ(試作機)とデジタルエンタテインメントマーケティング部の亀田英里氏

 発表記事でも触れているが、ペコッぱには岡山県立大学の渡辺富夫教授が提唱する「心が通う身体的コミュニケーションシステム=うなずき理論」を採用。この理論を実用化したインタロボットの「iRT(R)」をベースに、制御システムとなる「KYプログラム」を共同開発した。なお、一般的には「KY=空気読めない」の意味だが、KYプログラムのKYは「空気読める」の略であるところが違う。

 KYプログラムは、人が言葉を交わす際、うなずきや身ぶり手ぶりなどで互いに引き込む“エントレインメント”と呼ばれる動作を再現する。「人は自分の話に対してうなずいてくれると、安心して会話がしやすくなるものです」(セガトイズ、デジタルエンタテインメントマーケティング部の亀田英里氏)。うなずくことで、話し手は聞き手が自分を理解してくれていると感じる。すると気持ち良く話を続けることができるというわけだ。

photo 写真は試作機のためケーブルが出ていたりするが、製品版ではすっきりする予定だ

 ペコッぱの動きは、医療用機器などに使用されているバイオメタルで実現した。胃カメラの“柄の部分”を想像すると分かりやすいが、細くてしなやかに動く素材だ。これがペコッぱの茎と葉に使われ、KYプログラムで制御する仕組みになっている。

 実際にペコッぱの動きを見ると、単に音に反応しているのではないことが分かる。例えば、単に会話が聞こえるだけといったレベルでは風にそよぐ葉っぱのようにうなずいているが、人が長く話したりときには、数テンポおいてから大きくうなずく。長く話したことによって、おそらくその人が主張したい部分であると判断したのか。すぐにうなずくのではなく、タメを作るあたりもポイントといえそうだ。「うなずきの度合いや葉っぱのはためき方などで変化を付けています。動きもユーモラスですから、気持ちよく会話ができるでしょう」(亀田氏)。

 用途は幅広い。ペコッぱは、その機能から、どうしても一人だけの寂しい状況で“話相手”になることを連想しがちだが、現物を見ると印象は全く異なる。例えば部屋に置いておけば、会話やテレビの音に反応する面白いインテリアになりそうだ。しかも、例え人間がKY(空気を読めない)発言をしても、ペコッぱはいつも通りにうなずいてくれる。ユニークな動きが、しらけた空気も浄化してくれるだろう。

 また亀田氏によると、会社の会議室にもオススメだという。「社内プレゼンなどがうまくいかないと感じる人も多いと思いますが、原因は“聞く側”にもあると思います。周囲の社員が無反応でいると、プレゼンターも萎縮してうまく話せなくなりがち。そんなとき、ペコッぱがあれば、その場の空気を変えてくれるでしょう」。

 コミュニケーションが発生する場所であれば、どこでも使えるというペコッぱ。会議や営業の現場に、夫婦の会話に、あるいは彼女を口説くときなどに使ってみると良いかもしれない。

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