連載
» 2008年07月24日 07時00分 UPDATE

今日から始めるデジカメ撮影術:第101回 真夏と海辺と水着の関係 (1/3)

ようやく梅雨が明け、夏がやってきた。ということで毎年恒例の水着(海辺)の撮影術をどうぞ。水着満載でお送りします。

[荻窪圭,ITmedia]

 今年(2008年)は梅雨入りが早かったけれども、その分すっきり梅雨明けしたようで、夏らしい夏を迎え、海も大にぎわいとなりそう。そう、毎年恒例の夏水着撮影の季節がやってきたのである(夏水着撮影2007夏水着撮影2006夏水着撮影2005夏水着撮影2004

 今回は普通のコンパクトデジカメと防水デジカメ、それにデジタル一眼レフの3台を用意して撮影に行ってみた。

海での注意&今回使用したデジカメ

 最初に注意しておくべきは、夏の海辺ってカメラにとって非常に厄介な環境であるということ。温度と塩分、水分、砂の4つが大敵なのだ。

hi_DSC_3114.jpg

 「水につけないように」、は皆が注意すると思うが、水に入るときはたいていカメラは陸に置いておくわけで、置き場所が悪いとどんどん温度が上がる。カメラ自身もバッテリーも高温は大敵なのだ。

 気温は30度台でも、直射日光を浴びたり、高温になる場所に放置するとあっという間にカメラは40度、50度になるわけで、バッテリーの寿命も縮めてしまう。よって、使わないときはバッグに入れてさらに白っぽい色のバスタオルをかけておくなど、気を使うこと。海辺に持っていって壊すのはいやだからといって、直射日光の入り込むクルマのダッシュボードに放置、というのもよくない。

 水分についてはいうまでもないが、海だと塩分が含まれているので厄介。真水なら多少濡れても、その場でバッテリーとメディアを外して乾くまで放置すれば大丈夫なことがあるが(あくまでことがある、という話)、海水だと塩分が含まれているのでかなり厄介なことになる。

 そして砂。カメラをハダカで持っていると、どうしても海辺では細かい砂ぼこりにさらされる。細かい砂や塩分を含んだホコリがカメラの可動部に入り込むとトラブルの原因になるし、デジタル一眼レフの場合、レンズ交換時に中に入って撮像素子の表面に張り付いたりするとかなり厄介だ。

 防水タイプでないコンパクトデジカメの場合、防水パックなどを用意して自衛するのが一番だ。

 さて今回持っていったカメラは、一般的なコンパクトデジカメとしてキヤノンの「IXY DIGITAL 25 IS」、防水デジカメとしてペンタックスの「Optio W60」、デジタル一眼レフとしてニコンの「D300」の3つ。海水浴にデジタル一眼レフを持って行く人はあまりいないだろうけど、せっかくなので使ってみた。

IXYで海辺のポートレート

 では海でポートレートを撮ろう。使ったカメラは「IXY DIGITAL 25 IS」。

 最初にちょっと基本。最近のデジカメは「顔検出機能」のおかげで顔がどこにあってもそこにピントを合わせてくれるようになった。よって、人を撮るときも、顔が真ん中になくてもいいのだ。

hi_IMG_0011.jpghi_IMG_0010.jpg 顔を真ん中に置いちゃうと、上に無駄な空間ができてバランスがイマイチ(写真=左)。でも、ちょっと下げると胸元まで写ります(写真=右)

 カメラが横位置だと左右の空間が気になる。横位置の構図を「ランドスケープ」(風景)、縦位置の構図を「ポートレート」(肖像写真)ともいうように、人物を撮るときは縦位置も考えよう。

hi_IMG_0061.jpg 縦にした方が人物のバランスがいい

 さらに一歩進む。海ポートレートの基本は「いかに適正な明るさで撮るか」。

 晴れた日の海は砂も空も明るいのである。それに比べると、人物はちょっと暗い。よって周りの明るさに引っ張られて人物が暗く写りがちだ。かといって、顔に直射日光が当たるとまぶしくて表情が不自然になるし、たいてい「まぶしい」って文句をいわれる。

 コンパクトデジカメにはよく「ビーチモード」があるけれど、その多くは「プラスの露出補正」をかける。よって、プラスの補正をかけてやるのが基本だ。昼間の海辺なんて多少露出オーバーの方が暑くて明るい感じが出ていい。

 効果が分かりやすいように帽子をかぶって撮ってみた。夏の海はまぶしいし暑いしで、焼きたい〜って人以外は帽子をかぶってたりするじゃないですか。

hi_IMG_0057.jpghi_IMG_0060.jpg 顔が帽子の影に入ってかなり暗く写ります(写真=左)。そこでプラス0.7の補正をかけてみた。するとほわっと顔が明るく写る(写真=右)

 さらに「昼間のストロボ」。ストロボを強制発光させるという技。

hi_IMG_0014.jpg ストロボを強制発光してみた

 そうすると、ストロボの光りが届く近距離だけ明るくなるので、人物が明るく撮れるし、目にキャッチライト(キラリンという光)が入るし、顔に影が付かない。

 ストロボならではの不自然さもあるのだが、コンパクトデジカメでお手軽にさっと昼間のポートレートを撮るときはストロボの強制発光は有効。特に海を背景にすると、明るい空がバックになり「逆光状態」になるから、ストロボの強制発光はより効果的だ。

hi_IMG_0067.jpghi_IMG_0071.jpg

 ただし、全身写真になるとストロボの効果はほとんどなくなる。コンパクトデジカメの内蔵ストロボって光の届く距離が短いので、被写体との距離が離れているとどうしても外光に負けちゃうのだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.