T700/T77の背面液晶はタッチパネル液晶で、メカニカルなボタンは電源ボタンのみ。このあたりも薄型化に貢献した部分だろう。上面までに目をやっても、用意されているのはシャッターボタン、再生ボタン、そしてズームレバーだけだ。
タッチパネルの操作は、基本的にDSC-T300などの既存モデルと変わらない。画面の左右と下に並ぶアイコンにタッチして設定を変更したり、画面のタッチしたところにAFが動作し、人物の顔にタッチするとそこに顔検出「顔キメ」が動作する。
画面にタッチするだけでAFが動作するため、非常に使いやすい。画面を見ながら、ピントを合わせたい位置をタッチするだけなので直感的な分かりやすさもある。人がいたら顔をタッチするだけ、というのも明確だ。
モード切替は左側のモードアイコンをタッチ。シーンモード(一部)やオートモード、プログラムオートモード、EASYモードといった項目が並ぶので、通常はオートかプログラムオートを選択するといい。EASYモードを選ぶと利用できる撮影機能が制限され、アイコンも大きく表示される。より簡単に使いたい場合に利用するといい。
プログラムオートにすると、露出補正やISO感度、AF方式、測光が画面下部に表示されて選択できるようになる。画面左のスマイルシャッターアイコンは、プログラムオート時は動作しないので非表示でもよかったと思う。個人的にはホワイトバランスの追加と、カスタマイズ機能が欲しかったところ。
そのほか、セルフタイマー、フラッシュ、マクロの切り替えが選択できる。マクロは基本的にオートマクロのままでいいが、「拡大鏡モード」であれば約1センチまで寄れる。
すべての設定はタッチパネルで行う。従来通り、アイコンをタッチするとそのまま確定して表示が消えるのではなく、OKアイコンをタッチするかシャッターボタン半押しで設定変更/選択が確定する。
個人的にはタッチした項目ですぐに確定してもいいと思うのだが、このUIはこれまでと変わらない。感圧式のタッチパネルなので、iPhone 3Gのように軽く触れるのではなく、ちょっと押しつけるようにするとしっかり反応する。女性の長い爪でも、冬に手袋をしていても、付属のタッチペンでも操作できるのは感圧式のメリット。
基本的にT700とT77のスペックは同一の部分が多いが、大きな違いの1つが液晶。T77も3型ワイドのTFTクリアフォト液晶プラスと大型・高精細な液晶だが、T700は3.5型ワイドエクストラファイン液晶。しかも解像度は約92.1万ピクセルと高く、213ppiという高精細を実現している。
液晶画面のサイズアップと高精細化は操作の快適さだけでなく、見栄えの迫力に大きく影響を及ぼしている。T700の高品位なコントラスト液晶は、T77と比べても歴然とした差を有する。
アスペクト比はいずれも16:9なので、通常サイズ(3:2)で撮影すると左右に黒帯が入って全画面表示にならない。ちょうどその部分に操作用のアイコンが表示されるのでそれほど気にならないが、せっかくなので16:9で撮影した方が液晶の能力をフルに生かせて、再生時に気持ちがいい。
アスペクト比16:9の撮影といえば多くは1920×1080ピクセルを指すが、これだと画素的には200万画素程度で、デジカメ画像としてはちょっと物足りない。T700/T77は「16:9+」という画像サイズが選択できるようになっている。この場合、3648×2056ピクセル(約700万画素)で記録されるようになる。
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