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いつも持ち歩きたくなる“フラット”サイバーショット「DSC-T700」「DSC-T77」レビュー(4/5 ページ)

» 2008年08月25日 08時30分 公開
[小山安博,ITmedia]

 画面のアイコン表示を消して画面を3分割し、画面の左右にタッチするだけで画像送りさせることもできる。画像の一部に触れるだけで画像送りができるので、次々と画像を閲覧したい時に便利だ。

photophoto 画面をタッチすると写真が次々拡大する。十字アイコンをタッチすればスムーズに拡大位置が移動する(写真=左)。画面を3分割する再生方法。写真に見える3分割表示の枠はすぐに消える(写真=右)

 タッチパネル搭載ということで、撮影画像に文字を書き込んだりフレームを付けるなど、プリクラ感覚で画像にお絵かきが加えられる「ペイント」機能を内蔵。カメラ内で加工や補正ができる「カメラ内レタッチ」も搭載しており、赤目補正や魚眼、クロスフィルターなどの効果が適用できる。

photophoto 各種加工、補正も可能(写真=左)。スタンプや文字の書き込みも可能(写真=右)

 T700は4Gバイトという大容量のメモリを内蔵。メモリーカードがなくても10メガの写真で最大約988枚も保存できる。いったんPCに取り込んだ画像を、付属の画像管理ソフトでリサイズして書き戻すことで、最大約4万枚(VGAサイズ)の画像を保存できるのも面白いアイディアだ。

 VGAサイズだと、背面液晶の解像度と非常に近くなるため、撮った画像を常に持ち歩くフォトアルバムとしても利用できる。この辺りは以前からシリーズ製品で実現されていた機能だが、スリムなT700なら持ち歩きがさらに快適だ。検索性に優れているのも大きな特徴。一般的な日付ごとの分類に加え、笑顔や人の顔が写っている写真など、顔認識機能を生かした検索が行える。

photophoto 日付別、フォルダ別といった表示方法を選べる(写真=左)。顔検出を生かした絞り込みが便利(写真=右)

 検索や閲覧は撮影したそのままのサイズでも問題なく行えるが、特にVGAにリサイズしておけば快適に画像閲覧ができる。また、1920×1080ピクセルにリサイズしておけば、HDTVにぴったりなサイズで、テレビに出力して閲覧するのにもいい。カメラの液晶も16:9なので、カメラで見る分にも全画面表示ができて気持ちがいい。

 T700/T77は、オシャレなデジカメを気軽に持ち歩きたい人に向けたカメラだ。とにかく薄く軽いボディに高級感あふれるデザインは、常時持ち歩き、取り出して撮影したくなる。その軽快感をフォローするおまかせシーン認識も高度化し、より便利になった。

 タッチパネルのUIはもうひとひねりあってもいい気がするが、決して使いにくいわけではない。イチから操作を覚え直さなければならないような奇抜な操作性でもないので、デジカメの操作経験があれば、すぐに違和感なく使えるようになる。

 一部の先進ユーザー向けでなく、デジカメ初心者にも使えるタッチパネル付きデジカメとして、より裾野を広げてくれるカメラだと言えそうだ。

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