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» 2008年09月18日 08時30分 UPDATE

秋のフルHDビデオカメラ(3):BDでノンストップの日立「DZ-BD10H」、AVCHDの限界に挑むキヤノン「HF11」 (1/2)

前回に引き続き、各社の最新フルHDビデオカメラをチェックする。今回は唯一のBDドライブ搭載日立「DZ-BD10H」、AVCHDの規格限界に挑むキヤノン「HF11」だ。

[小山安博,ITmedia]

録画から再生までBDノンストップ、日立「DZ-BD10H」

日立製作所「DZ-BD10H」

 日立製作所の「DZ-BD10H」は、記録メディアにSDメモリーカードとHDD(30Gバイト)、加えて、8センチのBlu-ray Disc(BD)もしくはDVDを利用する。フルHDビデオカメラは各社から投入されているが、メディアにBDを採用するのは同社製品だけだ。

 撮像素子には1/2.7型CMOSセンサーを搭載しており、動画撮影時の有効画素数は約467万画素(16:9)。レンズは光学10倍ズームレンズで、焦点距離は45.6〜456ミリ(35ミリ換算時、16:9)、F値はF1.8〜F3.0。光学式の手ブレ補正機能も搭載する。モニターは2.7型21万画素のワイド液晶で、ビューファインダーは非搭載だ。

 本体サイズは79(幅)×87(高さ)×140(奥行き)ミリ、約575グラム(撮影時)で、付属バッテリーでの駆動時間はHDD/液晶モニター使用時で約1時間20分(連続撮影時間)、約40分(実撮影時間)となっている。

 最大の特徴はなんといっても直接BDにハイビジョン映像を記録できること。撮影したBDディスクはPS3を含むBDプレーヤー/レコーダーでそのまま再生可能なので、それらの再生機器を所有していれば、ハイビジョン環境で撮影から鑑賞までをノンストップで楽しめる。

photophoto 日立製作所「DZ-BD10H」(写真=左)、8センチBDに直接映像を記録できる
photophoto 設定変更は液晶脇のメニューボタンを押す(写真=左)、ボタンは日本語なので機能が分かりやすい。大きさも押しやすい(写真=右)

 HDD/SDカードスロットも搭載されており、BD/DVDを含めた任意のメディアへと録画できる柔軟性も備える。HDDとSDカードにはAVCHD、BDにはBD-RE/BD-R規格準拠のMPEG-4 AVC/H.264でのハイビジョン録画が行えるが、DVDに記録する際にだけ、MPEG-2のDVDビデオ規格となる。BD再生環境も普及しているとはいえ、DVD再生環境の方が所有している人は多い。あえてDVDで録画するという利用方もアリだろう。

 DZ-BD10H本体でメディア間ダビングも可能なので、「HDDへ録画した映像をBDに焼いて手渡す」なんていうことも可能だ。ただし、消費電力の問題かACアダプターを接続しないとダビングできないのはちょっと残念。外出先で気軽にメディアを配れるならばうれしかった。

photophoto 電源スイッチを「入」に入れ、さらにスライドさせるとメディア切り替えになる。もう少しキビキビとメディア変更ができたらと思うこともしばしば(写真=左)、レンズ横にはフラッシュ、レンズ上にはマイクと一般的な構成(写真=右)

 人物の顔を検出してピントや露出を最適にする「顔ピタ」を搭載しており、人物撮影に威力を発揮する。後部に顔ピタ用の専用ボタンが配置され、これを押すだけで機能のオン/オフができるのは手軽でいい。

photo 派手さはないが自然な色再現

 基本的にはフルオート指向の強い製品だが、逆光補正ボタンも用意されるほか、液晶わきのジョイスティックを上に押すと露出補正、下に押すとMFの設定も行える。メニューからはシーンモード(ポートレート/スポットライト/サーフ&スノー/ローライトなど)の設定が可能。ホワイトバランスはメニューから変更可能だが、変更時にはメニュー画面を経由する必要があるので頻繁に利用するには向かない。

 液晶脇のジョイスティックを押し込むと、すぐさま最後に撮影した映像を再生するのは非常に便利。ボタン類がすべて日本語表記になっている点も、「初めて買う1台」として優れた配慮といえるだろう。

photo 静止画4:3モードでは約622万画素、16:9モードでは約467万画素の写真撮影が可能
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