ニコン「D90」で試す超高速SDHCカードの実力――サンディスク「Extreme III 30MB/sエディション」(2/2 ページ)

» 2008年09月19日 10時00分 公開
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高速カードなら決定的瞬間を撮り逃さない

 ここまでは数値を測るためのテストだが、ここからは実際の撮影シーンで4枚のカードを取り替えながら使用し、カードによる操作感覚の違いを確かめてみたい。カメラは引き続きD90を使い、画質モードをJPEG「最高画質」にして、以下の5シーンを高速連写モードで撮影してみた。

 シーン1は、遠方からカメラに向かって走ってくる人物を撮ったもので、シーン2は馬とびの瞬間だ。シーン3は、撮影者が被写体のモデルと並んでこぎながら撮ったブランコ。シーン4はボール遊びの様子。シーン5は、表情がめまぐるしく変化するポートレートである。これらは、厳密なテストというよりは、あくまで表情や構図のベストショットを狙うことを目的としながら撮影したもの。全カットではなく、代表的な一部のカットを選んで掲載している。

シーン1
シーン2

 シーン1の場合、遠方からカメラの横を通り過ぎるまでの間に連写した総枚数は17枚。走る距離や速度によって当然違いはあるが、この作例の条件ではカードによる連写可能枚数の差が問題になることはなかった。シーン2の馬とびの場合も、シャッターを切る瞬間が予測できるので、連写枚数は特に気にならなかった。これらの1や2のシーンでは、カードの違いよりも、むしろD90の秒間4.5コマという連写速度やレリーズタイムラグの特性を自分なりに把握することが、シャッターチャンスをとらえるコツといえる。

 それに対して、シーン3のような連続的な動きや、シーン4、5のような表情の変化をとらえる撮影では、カードの違いが大きく影響した。シャッターチャンスが予測しにくく、次から次へとベストショットの瞬間が訪れるので、ついつい連写し続ける時間が長くなり、連写と次の連写までの間隔が短くなる。

シーン3
シーン4
シーン5

 そのため、連写可能枚数が少ないカードでは、アッという間にバッファメモリのいっぱいまでを撮り切ってしまい、次のシャッターチャンスを逃すことが多々あった。後から、撮影画像をチェックみると、より高速のカードのほうがいい表情の瞬間がたくさん撮れていた。

 もちろん、秒間4.5コマというD90の連写スピード自体はどのカードを使っても同じであり、スタンダードタイプのカードでも、狙いに応じた決定的瞬間を撮ることはできる。ただ、カードの速度が速ければ速いほど、よりたくさんの枚数を撮ることが可能になり、ベストショットをものにできる確率がアップすることは間違いない。

 これだけの連写撮影をすれば、カードには大量の画像が保存されることになる。自然とPCへ転送することになるが、その際にもカードの速度はユーザーへ恩恵をもたらしてくれる。今秋に発売予定の対応USBカードリーダー「ImageMate」を組み合わせれば、Extreme III 30MB/sエディションは8Gバイトのデータもわずか4分29秒でPCへ転送できる。ブルーのスタンダードタイプでは同条件でも12分15秒の時間がかかるので、その差は大きい。撮影時はもちろん、撮影後の快適さまでも保証されているのだ。

photo 対応USBカードリーダー「ImageMate」(今秋発売)と組み合わせれば、高速なPCへのコピーが可能。撮影後までも快適さが持続する

 また、本製品には4G/8G/16Gバイトの3種類の容量が用意されるが、可能な限り大容量をチョイスしたい。D90はハイビジョン動画の撮影も可能だが、ハイビジョン動画は知られているよう、どうしてもデータ容量が大きくなる。動画を撮影しながら、いざシャッターチャンスがやってきたときに容量不足では泣くに泣けない。こうした事態を避けるためにも、大容量のカードを選びたいものだ。

 D90の性能をフルに引き出し、最も快適な連写ができるのは「Extreme III 30MB/sエディション」だ。転送速度はカメラ側のホストコントローラの能力によっても左右されるため、「Extreme III 30MB/sエディション」の高速性が最大限に生きるのは、最新モデルD90に今のところ限られるからだ。だが、デジタルカメラの性能が日進月歩で進化し続けている将来性を考慮すれば、D90以外のユーザーにとっても、連写重視の撮影には「Extreme III 30MB/sエディション」がベストな選択といっていい。

モデル:上田仁美(エルクハートプロモーション)


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提供:サンディスク株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年9月30日