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ユーザー視点で複合機をイチから作り直した――エプソン「カラリオ」発表会CMはぐっと大人向けに(2/2 ページ)

» 2008年09月20日 00時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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複合機と小型フォトプリンタの2カテゴリでシェア50%を目指す

エプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏

 エプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏は、2008年の年末商戦に向けた販売戦略を説明した。市場の見通しに関しては、「2008年度の上期は北京オリンピックでAV機器に注目が集まったことなどの影響を受け、対前年比で97%にとどまったが、下期は新デザインの複合機を中心に買い替え需要を喚起して対前年比で101%まで伸ばし、通期では99.6%を達成する」と予測。成長カテゴリである複合機と小型フォトプリンタでシェア50%を獲得し、インクジェットプリンタ市場全体でもシェア50%以上を目指すことが改めて強調された。

 販売戦略としては「次世代カラリオの訴求」「おうちプリントの拡大」「プリント活用提案の強化」「ビジネス用途の提案強化」「インクジェットの環境性能訴求強化」の5つを掲げ、新CMを中心としたブランドイメージの改善、体験型イベントの実施、サービスプロバイダとの連携によるプリントコンテンツの充実、導入メリット訴求によるビジネス市場での販売拡大、具体的な数値を示した環境対策などのプロモーションを行なう。

2008年度は上期が対前年比で少し落ち込んだが、一新したラインアップにより下期で立て直しを図る(写真=左)。次世代カラリオが目指すブランド価値(写真=中央)と、新たなブランドビジョン(写真=右)

カラリオのブランドイメージに関するユーザー調査を実施したところ、「親しみ」「簡単」「高画質」といったイメージが強い一方、「先進感」「技術感」「本格感」といった部分では改善の余地があるとの結果が出ており、新製品はこれらの強化を狙う(写真=左)。自宅のプリンタで写真を印刷する「おうちプリント」は拡大傾向にあり、ショップに行かずに好きなだけ印刷できるといったオンデマンド性が認知されてきたと分析(写真=中央、右)

サービスプロバイダとの協業によって印刷できるコンテンツを増やしていく(写真=左)。ビジネス向けインクジェットプリンタの導入事例とユーザー調査から浮かび上がってきた強みをさらに訴求する(写真=中央、右)。

新CMは洗練された大人のイメージへ

 製品発表会に続いて開催されたテレビCMに関する発表会では、CMキャラクターに起用された緒形拳さんと竹内結子さんが登場し、カラリオ新製品の感想やCM撮影のエピソードを語るトークショーを行なった。

 昨年のテレビCMは長澤まさみさんを中心に、多様なユーザー層に訴求できる9人のキャラクターが登場するものだったが、今年はテイストを変えて上記の2人で従来のカラリオで十分訴求できていなかったとする先進性や上質感といったイメージも伝えていくという。2人が出演するテレビCMは「コンパクトデザイン」「使いやすさ」「環境性能」の3つのテーマで10月1日よりオンエアされる予定だ。

緒形さんは「普段は携帯電話を持たず、デジカメに触ったことがないくらいなので、今回のCMは新しい挑戦。写真よりスケッチが好きだが、これを機会に世界が変わるかもしれない」とのコメントで、テレビCMでは竹内さんにプリンタの操作を教わるシーンがある(写真=左)。竹内さんは「カラリオのCMに選ばれて驚いた。実際に触ってみると、(EP-901F/Aは)使える機能だけが画面で光るので、それに従うだけでよく、気に入った写真が撮れたら、その場ですぐプリントできるのがいい」と新しいカラリオは好印象の様子(写真=中央)。エプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏も交えて3人でカラリオを紹介(写真=右)

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