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月額315円で“LISMOのすべてを楽しめる”――auユーザー向けセットトップボックス「au BOX」登場これ1台でCDリッピングもLISMO Videoの購入も(2/2 ページ)

» 2008年09月25日 11時00分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
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操作画面で見る「au BOX」

 au BOXを導入することで、ノンPCユーザーは何ができるようになるのか。操作画面で見ていこう。

Photo au BOXのメインメニュー。右側のインフォメーション枠には特集などの映像コンテンツが表示され、ここから詳細画面やLISMO Video Storeにアクセスできる

Photo ミュージックライブラリ画面(左、中)と再生画面。CDから取り込んだ楽曲や、購入した着うたフル、mora for LISMOの楽曲をau BOXのスピーカーで再生できる。ビデオクリップもau BOXに保存でき、画面の右上4分の1サイズの領域で視聴可能。全画面での視聴にも対応するが、携帯向けにエンコードされたファイルをそのまま拡大するため、画質は荒くなる

Photo ネット接続環境下では、mora for LISMOの楽曲試聴や購入、ケータイへの転送が可能。ランキングページでは、カーソルを合わせるだけで曲を試聴できるなど、「カウントダウン番組的に楽しめる」(磯田氏)

Photo これまで、購入するにはPCを経由しなければならなかったLISMO Videoも、テレビとネット環境、au BOXがあれば購入し、転送できるようになる。購入したコンテンツをケータイの小さな画面ではなく、テレビの大画面で視聴できるのもうれしい。なお、視聴はVODのストリーミングで再生される

Photo テレビの再生画質は「高画質」と「標準画質」から選べる。「マイビデオ」には、コンテンツのレコメンド機能も用意。ケータイのEZwebからLISMO Video Store内のコンテンツを検索する機能も新たに用意され、帰りの電車の中などでリストアップしたコンテンツがau BOX側に反映される(注:画面上のお気に入り情報に表示されるメタデータは、試験運用中のデータで正式のものではない)


Photo au BOXは、ひかりone TVサービスのセットトップボックスとしても機能し、契約ユーザーは同サービスの多チャンネル放送も視聴できる


Photo Operaブラウザを使ったWeb閲覧機能も用意。キーワード検索のほか、URLを直接入力してサイトにアクセスすることも可能だ。なお、Flashの再生には非対応で、YouTubeやニコニコ動画は視聴できない


Photo CDから取り込んだ音楽をケータイに転送する機能も用意。CDを入れると「楽曲再生」「一覧表示」「CDの取り込み」のどの操作をするかを問われ、選ぶだけで各種操作にアクセスできる。ネットワークの接続環境下で利用すれば、GracenoteのCDDBを参照した楽曲の情報が表示される

Photo CDの楽曲は、内部メモリにいったん取り込まれ、そのあとケータイ側に転送される。取り込みが終了すると、ケータイに転送するのかウォークマンに転送するのかを問う画面が自動で表示され、転送したい機器を選ぶだけですむ。(着うたを買う頻度にもよるが)1曲315円の着うたを買うことを考えると、PCなしにCDから楽曲を取り込んで転送できて“月額315円”というレンタル料は、なかなかリーズナブルかもしれない


Photo デジタルムービーカメラや自宅のハードディスクレコーダーに撮り貯めた映像をauケータイ用のフォーマットにエンコードして転送する機能も搭載している

au BOXの“ここが知りたい”

  • ネット接続は、どのISPでも使えるのか

 ひかりone TVサービス以外の機能は、ほかのISP経由のネット接続でも利用できる

  • au BOXを他の人と共有できるのか

 au BOXは、最初にauケータイを接続し、電話番号と紐づけて購入したコンテンツを管理する仕組みを採用していることから、利用は“1人1台”が前提。別のau端末を登録し直すと、au BOXに保存されたコンテンツはリセットされる。

Photo 初回利用時にケータイ登録を行い、au BOXと利用するケータイを電話番号で紐づける。利用するケータイを変更する場合は、これまで利用していたケータイの登録を解除し、新たに登録し直す必要がある
  • auケータイ側の利用条件は

 auのWIN契約ユーザーなら誰でも申し込めるが、au BOXに接続できるのはLISMO Video対応機種のみ(MSM7500チップ搭載機)。その他の端末ユーザーは、CD/DVDプレーヤーとしてのみ利用できる。

 また、auユーザー以外でも、ひかりone TVサービスの契約ユーザーはau BOXを利用できる。サービス提供開始以降、新規のひかりone TVサービス契約者にはau BOXが提供され、既存ユーザーも申告すれば従来のセットトップボックスと取り替えることが可能だ。

  • 内部メモリの容量は

 内部メモリは1Gバイトで、音楽の保存用に200Mバイト、動画保存用に256Mバイトが割り当てられている。

  • au BOXのWeb閲覧機能でニコニコ動画やYouTubeを視聴できるか

 au BOXに搭載されるOperaブラウザはFlashの再生に対応しておらず、これらの動画は視聴できない。

  • au BOXのWeb閲覧時に、URLを入力できるか

 サブメニューから呼び出すことで、URL入力も行える。

Photo サブメニューで呼び出せる各種機能(左)。URL入力にも対応する(右)

Photo Web利用時のトップ画面(左)。検索窓にキーワードを入力したところ(中、右)

  • 無線LANに対応しているか

 サービス開始当初は無線LANには非対応となる。KDDIでは「USBドングルを利用した形でのマイナーバージョンアップが可能かどうかを検討中」としている。

  • USBポートに接続したキーボードやUSBメモリを利用できるか

 au BOXの背面には2つのUSBポートが用意されるが、キーボードやUSBメモリの利用には対応していない。USBメモリを使った容量の拡張については「USBメモリにコンテンツを格納できるようにすることも検討している」(磯田氏)

  • サポート体制は

 基本的にはカスタマーサービスで受け付けるが、KDDIのネットワーク回線を利用しているユーザーを対象とする有料の「かけつけサポート」(料金は7000円から8000円くらいを想定)を用意する。

  • au BOXの申し込み方法は

 店頭のauケータイの申込書に申し込み欄が追加され、それにチェックを入れることで申し込みを行える。また、EZwebの「お客様サポート」からも申し込みを受け付ける。製品は店頭での持ち帰りはできず、配送による提供となる。なお製品はレンタルのみで、買い取りには対応しない。



au BOXの主なスペック
製品名 au BOX
サイズ(縦×横×高さ) 22×18×7センチ
重さ 約1.6キログラム
メモリ 1Gバイトフラッシュメモリ(コンテンツの保存領域は約200Mバイト)
プレーヤー機能 CD/DVD再生プレーヤー機能
スピーカー メモリ内に保存した楽曲の再生と携帯を接続した着うたフルの再生に対応するアンプ内蔵スピーカー搭載、ダイマジック製の音響ソフト搭載
外部インタフェース LANポート×1、USB(2.0)ポート×2、AV入出力端子×1、AV出力端子×1、音声入力端子×1
LISMO機能 mora楽曲ダウンロード機能、LISMO Video Store対応(VODストリーミング再生)、auケータイへの動画転送、CDリッピング機能/auケータイ・ウォークマンへの楽曲転送、着うたフル/ビデオクリップのバックアップ機能
多チャンネル機能(ひかりone接続時) 多チャンネルテレビの受信/再生
インターネット接続 Operaブラウザ搭載(ソフトキーボードによる入力機能/ATOK予測変換機能)
アナログ接続エンコード機能 外部ビデオ入力からのエンコード(最大2時間)/ケータイへの転送機能
ケータイ充電 USB接続による充電機能


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