P6000はニコンの「my Picturetown」というフォトストレージサービスにインターネットを通して、写真をWebへアップロードする機能を持っている。
使い方は簡単。LANケーブルを本体のLAN端子に装着するだけだ。メールアドレスとニックネームを登録すれば(最初の1回だけ確認メールが来るので、それでカメラを登録すれば次回からはその手続きも不要になる)、自動的に写真がアップロードされる。
ACアダプタを接続してLANケーブルをつなぐと自動的にアップロードが始まるが、これだと撮影した写真すべてがアップされてしまう。my Picturetownの無料会員が使えるのは2Gバイトまでなので、あっという間だ。普段はモードダイヤルのピクチャーバンクモードであらかじめアップロードする写真を選んでおき、それからLANケーブルをつなぐのが無難だ。ちなみに有料のゴールド会員になると月額350円で20Gバイトにストレージ容量を増やせ、最大で200Gバイトまで増やせる。
1枚アップロードするのにかかる時間は、光回線で最高画質のJPEGで撮影した写真が1枚当たり20〜25秒くらい。
ちなみにLAN端子は今のところこのためだけにある。パソコンからP6000にアクセスしたり、ネットワークを介してパソコンに直接写真を転送する機能はない。
P6000は操作面でも撮影時のセッティングでも好きなようにカスタマイズし、凝った撮影ができるマニュアル系のハイエンドデジカメである。28ミリ相当の広角をメインにしたスナップ用カメラとしてはいい。
でもなにより注目すべきはGPSユニットの内蔵だろう。
P6000のGPS機能を使いこなすにはその挙動を把握しておく必要がある。GPSアイコンをチェックしながらうまく撮影位置を記録していけば、撮影力やカメラを持っての散歩が何倍も楽しくなるだろう。あとになって「これはどこで撮ったっけ」ということもなくなる。
まだ不満点はあるが、ハイエンドデジカメにGPSを内蔵するのは非常に将来性がある路線だ。
ときどきバッグからカメラを取り出して時々撮る、という人には向かないが、カメラを首からぶら下げて歩き、撮りたくなったらいつでも何でも撮る、あるいは撮影目的のトレッキングや旅行が好き、という人なら位置情報が記録される楽しさを味わって欲しいと思う。
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