自動チャプターとともに同社製品で待望の搭載といえるのが、DLNAサーバ機能だ。アナログ時代には、2004年の「DMR-E500H」で他社に先駆けて搭載したものの、その後は搭載製品が投入されることはなく、旧モデルでは同社製品の欠点として挙げられることもあった。同社の場合はテレビ側の対応も遅れていたが、プラズマテレビ「PZR900シリーズ」でDLNAクライアント機能を搭載し、これに合わせて採用された形になる。当然だがDTCP-IPにも対応しており、デジタル放送番組の配信も可能だ。ただし、デジタル放送をVR録画した番組やi.Link経由でダビングした番組は配信できない。
手持ちのDLNA/DTCP-IP対応メディアプレーヤーであるバッファロー「LT-H90LAN」で利用してみたが、DRモードはもちろんAVCREC(HG/HX/HE/HLモード)で録画した番組もまったく問題なく再生できた。またLT-H90LANにβ版ファームウェア(1.13_20081008_0852_BETA)を適用すると、15秒スキップやレジューム再生なども問題なく機能した。DLNA機器としての互換性もとくに問題はなさそうだ。
DLNAクライアントからの再生は、扱いとしては本体での再生に近いようで、2番組同時録画中や高速ダビングと録画の同時実行中などは利用できない。また同時に配信できるのも1番組だけだ。クライアントの番組一覧画面では「まとめフォルダ」などが反映されず、全ての録画番組が並んでしまうのは録画番組が増えてくると不便だが、これはクライアント側の機能にも左右される部分だろう。なお高速起動をオンにしておくと、本体の電源オフ時でもサーバ機能を利用できる点は便利だ。
もう1つの本格ネットワーク機能が、アクトビラのハイビジョン(1080i)配信と、12月にサービス開始が予定されているダウンロードサービスに対応したことだ。録画番組一覧には既にダウンロードコンテンツ向けのタブも準備されており、ダウンロードした番組も通常の録画番組とほぼ同様に再生が行えるようだ。なおBD/DVDメディアへのダビングは現時点では検討段階にある(関連記事)。
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