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新iPod touchを片手にワークアウトしてみたホノルルマラソンへの道(2/2 ページ)

» 2008年10月24日 15時14分 公開
[塙恵子,ITmedia]
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photophoto いよいよワークアウトスタート。ヘッドフォンのずれが気になります

 ある程度の想像はしていたが、たかが3キロとはいえ、やはり本体を固定しない状態での走行は厳しかった。フォームが悪いのでは? という意見もあるだろうが、本体の揺れに耐えきれず、ヘッドフォンがどんどん落ちていく。最後の方はもはやガイダンスも聞こえないほどだった。ただし、画面が大きいので今どのペースで何キロ走ったのかという情報は確認しやすく、視覚的には好印象を受けた。

 次に少し難易度を上げ5キロのワークアウトを行うことにした。相変わらずヘッドフォンのずれが気になる。ヘッドフォンを直す作業で、ランニングに集中できない。そして2キロを過ぎたころ、なぜか「ワークアウトを終了します」というアナウンスが聞こえてきた!?

 一定時間を経過すると自動ロック機能が働くはずなのだが、ちゃんとロックがかかっていなかったのか、どうやらうっかり自らの指(おそらく小指)で「ワークアウトを終了」を押してしまったようだ。いったん終了してしまうと、ワークアウトの続きができない。あまりのショックに一時放心状態となる筆者。

 気を取り直し、新たに設定してワークアウトを続けることにしたが、出勤前で時間に限りがあったので、今度は「時間ワークアウト」の15分を選んだ。

 ところが災難はまだ続く。今度は、途中で一時停止を押すという誤操作をしたようだ(ガイダンス、音楽ともに止まっていたので不思議に思っていたが)。おそらく、5分(1キロ)は計測できておらず、疲労は倍になった。結局3キロ(未計測部分除く)に達したところで、「ワークアウト終了」を押した。

photophotophoto iPod touch内のデータ。未計測分が悔やまれる

 記録はこれまでと同じように、iPod touchをPCに接続することで、iTunnsから「nikeplus.com」へデータが送信される。nikeplus.comへ登録していれば、これまで別の機種を使用していた場合も、記録は継続して積み上げられていく。

photophotophoto nikeplus.comへデータを送信。中央のデータはワークアウト5キロが途中で終了したもので、快調に飛ばしていたことが分かる。右のデータがその後のもので、精神的ダメージが大きくペースが乱れていたようだ

photo 履歴の編集が行えるようになった

 なお、iPod touch本体でのワークアウトデータの保存に、「履歴の編集」という目新しい機能が加わった。これまで本体のデータは全削除のみ可能だったが、新iPod touchに関しては1件1件削除することができるため、「記録の悪いワークアウトの履歴だけを消したい」「間違って作動させてしまった」など消したいデータは選択・削除が行える。残したい記録だけを本体に保存しておけるので、自信のある記録だけ残し、出先でだれかに自慢するのもいいかもしれない。

 これまでの話で大体想像できると思うが、iPod touchを持ちながらのワークアウトは、あまりおすすめできない。アームバンド、もしくはそれに代わるアイテムは必須だろう。iPod touch自体に重みがあるため、アームバンドを装着する場合もある程度の違和感を感じるはず。女性よりも男性のジョギングに適している。また本格的な練習や大会の出場用というよりも、どちらかというと軽いジョギング向きと言える。

 一方で操作性に面倒なところがなく、使いやすい。画面の縦横表示変更といった、iPod touchならではの遊び心も加わっていることで、ワークアウトをより楽しむことができると感じた。Nike+標準装備なので、新iPod touchを持っていればランニングを始めるきっかけになるだろう。スポーツの秋、第2世代iPod touchで走り出してみてはいかがだろうか。

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