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» 2008年10月24日 18時08分 UPDATE

BD/DVDレコーダー特集:BDへの“こだわり”が詰まったソニー「BDZ-X95」(前編) (1/5)

ソニーの2008年冬モデルは、新映像エンジン「CREAS」などBlu-ray Discに対するこだわりが詰めこまれている。まずは独特のユーザーインタフェースや定評のある番組検索、自動録画機能など、日常の操作を快適にする部分から検証していこう。

[坪山博貴,ITmedia]

 ソニーが発売したBlu-ray Discレコーダーの新ラインアップは、3シリーズ6製品。ベーシックモデルの「T」シリーズが「BDZ-T55/T75」、カムコーダー連携機能を充実させた「BDZ-L55/L95」、ホームシアター用途を想定したハイエンド「X」シリーズの「BDZ-X95/X100」となる(→発表記事)。

photophoto 1TバイトHDDを内蔵する「BDZ-X100」(左)と「BDZ-L95」(右)。Lシリーズの上位モデルは前面パネル内にマルチカードスロットを搭載している

 このうち、BDZ-T55とBDZ-L55はシングルチューナーモデルで、残りはすべてダブルチューナー搭載機だ。結果的に「T」シリーズは3製品から2製品に絞り込まれたが、PCレスでカムコーダーを利用するユーザー向けに「L」シリーズを拡充し、「X」シリーズに1TバイトHDD内蔵の上位製品を追加するなど、市場のニーズに応えたバリエーション展開になった。派生モデルとして追加された「A」シリーズに関しては、「BDZ-A70」が継続販売となり、計4シリーズ7製品が現行のBDレコーダーラインアップとなる。

 2007年冬に発売された旧モデル(追加投入された派生製品含む)と比較すると、まず全モデルで画質面の大幅な強化が図られている。最高解像度が1440×1080ピクセルということで不満の多かったAVC録画は、1920×1080ピクセルのフルHD解像度に改められた。合わせて録画モードの見直しを行い、HD解像度で2層BDメディアに最大約24時間の保存を可能にしている。DVDへのAVRECに対応しない点は同社のBDに対するこだわりを示したものといえるが、BDメディアの価格が下がった現状を考えれば、この割り切りがデメリットになることも少ないだろう。

 新たに搭載された映像処理チップ「CREAS」(クリアス)は、8ビットで記録されたデータを14ビットでオーバーサンプリングし、よりなめらなか諧調表現と高精細な画質を実現する(→ていねいに作り込まれたBDレコーダー、ソニー「BDZ-X100」で観る「最高の人生の見つけ方」)。旧ラインアップではBDZ-X90のみだったDeepColor出力も全モデルが対応となり、またDLNAサーバ機能の「ソニールームリンク」もダブルチューナーモデルすべてに搭載されるなど、昨年よりも対応製品が拡大されている。

photophoto 「BDZ-X95」。2系統のHDMI出力を持ち、テレビとプロジェクターなどを併用しているケースに便利だ

 今回、試用するのはハイエンド「X」シリーズのBDZ-X95だ。最上製品となるBDZ-X100との相違点は内蔵HDD容量と背面端子の金メッキ処理だけで、500GバイトのHDDを内蔵している。DRC-MF V3の搭載や1080/60P出力は「X」シリーズのみが対応。専用独立基盤化したアナログ回路、防振対策となる4ミリ厚のアルミ天板や偏芯インシュレーターなど、ハイエンドビジュアル機器としての風格を備えた製品に仕上げた。また旧モデルでは追加投入になったRDZ-A70だけに搭載されていた「おでかけ・おかえり転送」も装備することで、下位モデルにあってハイエンドモデルに欠けている機能がほぼなくなった。

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