今回は特別編ということでいろんなシチュエーションで大量に撮影した。秋晴れの日にはうそくさいほど鮮やかな青空(褒めてます)でくっきりした色を見せてくれるし、前評判どおり、多少暗いところでも平気。というか、手ブレ補正がついてないので、暗い場所でのカットは念のため多めに撮ったのだが、意外にシャッタースピードが速く撮れたのでほとんどブレてないし、高感度にすればもっと気楽に撮れる。さすがに高感度だとちょっと絵は荒れるが、ハードウェアによる補正はさほど不自然な荒れ方ではなく、これなら十分に使えそうだ。
あとは、「ブレそうだから高感度にした方がいいよ」っていう通知機能が欲しいくらい(デジカメの場合、そういうときは手ブレ警告アイコンが表示される)。
800万画素の写真となると、ファイルサイズも大きくなるので、保存する際の待ち時間が気になるが、保存にかかる時間は8Mモードで画質をSuperFineにしていても約5秒となかなか高速。2MモードのNORMAL画質だと約2.5秒だ。撮影からプレビュー表示まで数秒かかるので、トータルでは高速ってわけではないが、保存時間が短いので使っていてストレスは感じない。
操作系は右上のカメラキーが「サブメニュー」、左上のiモードキーが「設定」メニュー。右下のアドレスキーが「シーン」モードに割り当てられている。設定メニューはお馴染みのアイコンが12個並ぶメニューだ。
設定メニューの内容は、AFモードやシーン、ホワイトバランス、感度、ライトと機能が程よく並んでいて分かりやすい。さらにテンキーにショートカットが豊富に割り当てられているので、慣れればさっと設定を切り替えられていい。
液晶パネルはすばらしくきれいで高精細。WVGAの高解像度であるのみならず、やたらきれいで鮮やかに見える。よく晴れた屋外でSH-01Aで撮った写真を、液晶モニタで再生してみたらあまりに艶やかで「うぉー」と叫び(もちろん声にはださないけど)、夜景モードで撮ったイルミネーションをモニタで見たらそのきれいさに「ぐはっ」となるくらい。
ケータイのカメラに求められるのは、真実に忠実な高画質ではなくて、きれいで鮮やかで感動するような人の目にうれしい画質なのだ。そういう意味でこれでいいのだ。
というわけで、ケータイに800万画素も必要なのか、レンズは無理してないか、と思わないでもないけれども、使い勝手はいいし、色鮮やかな印象派なので撮っても見ても気持ちいいし、顔検出もちゃんと動作するしで、ケータイのカメラとしては十分にスゴすぎる。最高の「印象派カメラケータイ」と呼びたい。
そうそう、だからといってカメラを使いまくるとけっこうバッテリーを消費するのでそこは注意すべし。
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企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日