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デジタルになって帰ってきたプリンタ一体型カメラ「xiao」を楽しむレビュー(1/3 ページ)

» 2008年12月08日 08時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 デジカメでは写真を撮ることはもちろん、撮った写真をひとへ見せることも大きな楽しみのひとつ。デジカメは搭載する液晶で「撮る」と「見る」を一体化したことでも革命的な製品だった訳だが、そこにまた違った角度での「見る」を一体化した製品が登場した。

 それがタカラトミーのプリンタ一体型デジカメ「xiao」(シャオ)だ。

 デジカメと小型プリンタが合体しており、撮影したデジカメ画像をその場でプリントし、被写体に渡すなんてことができる。発想としてはポラロイドカメラや同社が1999年に登場した、日本ポラロイドとタカラトミーが共同開発したインスタントカメラ「xiao」と同じだが、カメラ部分がデジタル化されたのが大きな特徴だ。

photo デジタル化して再登場した「xiao」。カラーは写真のマゼンダのほか、ブラックとマリーン(ブルー)を用意

 パッケージは一般的なコンパクトデジカメとほぼ同サイズだが、取り出してみると意外に大きい。デジカメと言うよりも、横長のシステム手帳、あるいは、ソニーの縦型ビデオカメラ「HDR-TG1」を連想させるサイズだ。サイズは74.5(幅)×149.5(高さ)×25ミリ(厚さ:レンズ部含まず)で、約294グラム(バッテリー含む)。

photophoto 手にするとこんな感じ(写真=左)、文庫本とのサイズ比較(写真=右)

 最近のコンパクトデジカメの小ささに見慣れた身からすれば、ちょっとした驚きを感じさせるサイズだが、表面カバーにはシボ加工が施されているほか、シルバーの塗装もしっかりとしていて、質感は高い。トイカメラてきなキッチュさは少ない。

photophotophoto 背面(写真=左)、SDカードスロットは右側面(写真=中)、フォーカス切り替えは左側面(写真=右)

 プリンタには、ヘッドで感熱紙を発色させて印刷を行うサーマルヘッド方式の一種である米ZINK Imagingの「ZeroInk」技術を採用している。専用用紙は必要だが、インクカートリッジやリボンといった消耗品が本体に不必要なため、用紙さえあればいつでも印刷が可能だ。専用紙のサイズは3×2インチ(約76×50ミリ)で、裏側にはシール加工が施されており、剥離(はくり)紙をはがせばすぐシールとしてペタリとはれる。

photo 用紙は感光する恐れがないため、残り枚数はふたを開けて確認できる。用紙の収納は10枚まで。なお専用用紙は20枚1パックで890円

 使い方はシンプル。単焦点レンズを備えたデジカメで被写体を撮影し、モードを閲覧モードに切り替えてプリントボタンで印刷というのが基本的な使い方だ。撮影した画像は本体メモリ(16Mバイト)のほか、SD/SDHCメモリーカードへ保存できる。カメラの撮像素子は有効500万画素1/2.5型CMOSセンサーで、5M(2560×1920ピクセル)/3M(2048×1536ピクセル)/VGA(640×480ピクセル)が切り替え可能だ。

 印刷速度は1枚あたり約45秒とまずまずのスピード。ただ、印刷中に「プリント中です…」というメッセージは出るが、プログレスバー的なもの(砂時計など)は出ないので、印刷されているかどうか一瞬不安になる。じっと見つめて待つには45秒はちょっと長い。この点は工夫がほしかったところ。

 ただ、起動は高速で、AFもないためにサクサクと撮れる。撮って印刷、撮って印刷を繰り返すより、ぱちぱち撮ってから液晶で見定めて、プリントされた「写真」として楽しみたいものをセレクトして印刷する、そうした使い方が適しているようだ。

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