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ロジクールの最新iPod用スピーカー2機種を使ってみようお好みはどちら?(2/2 ページ)

» 2008年12月16日 11時16分 公開
[荒木孝一,ITmedia]
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 一方のPF-450は、270(幅)×103(高さ)×115(奥行き)ミリのコンパクトボディーにAM/FMチューナーやアラームなどの機能を満載した、ベッドサイドでの利用に最適なコンパクトモデルだ。

photo ベッドサイドでの利用に最適な各機能をコンパクトボディーに凝縮したPF-450

 Dock部分が大きくくぼんでいるデザインを採用しているため「寝ぼけながら手を伸ばしてiPodをなぎ倒した!」というアクシデントを起こす心配もない。さらに特徴的なのが、本体上部にモーションセンサーを搭載している点。手をかざすだけで操作ボタンのバックライトが点灯、数秒後には自動的に消灯するので、部屋の明かりをつけることなく操作が可能となっている。実際に試してみたところ、本体から20センチ程度離れたところに手をかざしても反応してくれる。感度は上々だ。

photo 本体上部の右側には、動きに反応するモーションセンサーを搭載

 このモーションセンサーは、アラーム使用時にも威力を発揮してくれる。アラームが鳴っている最中に手をかざすと、スヌーズボタンを押さなくても音の停止と同時にスヌーズ機能がオンになるため、眠い目をこすりながらボタンを探す手間が省ける。

また、アラーム設定が充実しているのもベッドサイド向けモデルならでは。登録できるアラーム設定は2つで、音源はiPod、AM/FMラジオ、電子音の3種類から選択が可能。いずれもアラーム開始から徐々に音が大きくなるシステムを採用している。スヌーズ間隔はPF-300BKが10分間の固定だったのに対して、PF-450では1〜15分の幅で設定が行える。さらに、iPodの音楽やラジオを聞きながら眠りたい人には、1〜180分の間で設定できるスリープタイマーも魅力的な機能といえるだろう。

 PF-450では、iPodの楽曲再生とAM/FMラジオで使える3個のプリセットボタンが搭載されているのもポイントのひとつだ。まずラジオについては、普段からよく聞いているラジオ局の周波数を登録しておくことが可能。そしてiPodの楽曲再生では、プレイリストへのショートカットを作成できるようになっている。

photo 背面には、各種設定を記憶するためのバックアップ用電池が装着可能

 プリセットの方法は、あらかじめ「1」「2」「3」いずれかの名前が付いたプレイリストを作成しておき、iPodをシャッフルモードにした状態でプリセットボタンを押すと、各プレイリストへのショートカットが記憶されるというもの。DockにiPodを挿してプリセットボタンを押すだけで、手軽にお気に入りの曲が再生できるのは便利だ。このプリセット機能はiPod、AMラジオ、FMラジオの各ソースに対してそれぞれ3つずつ設定が可能となっている。

 PF-450では、時刻設定、プリセットしたラジオ局の周波数、アラーム設定を記憶するためのバックアップ用電池を備える。あくまでもバックアップ用なのでiPodやラジオの再生はできないが、設置場所を移動したい時や停電時に設定を保持できるのはうれしい機能だ。

 ディスプレイ部分は時計が強調されたデザインを採用。各種アイコン表示によりアラームのオン・オフ、現在聞いているソース、バックアップ用電池の残量警告などが一目で分かるようになっているほか、室内のシチュエーションに応じて輝度を自動調整してくれる。もし見にくいようであれば、輝度調節ボタンを押して手動で調整することも可能だ。ボタン数に関しては本体およびリモコンともにPF-300BKよりも多くなっているが、使いやすく整列されているので迷うことはないだろう。

photophoto 時計を中心に、各種アイコン表示で状態を見やすく表示するディスプレイ。シチュエーションに応じて輝度を自動調整してくれる(写真=左)、上面左側のパネルには、電源や音量に加えてディスプレイの輝度調整ボタンを装備(写真=右)

 背面部分には、FMラジオ用アンテナ、付属のAMラジオ用アンテナを接続する端子、第1世代〜第3世代iPodおよびiPod以外のオーディオプレーヤーが接続できる3.5ミリステレオミニジャックを搭載。背面中央にはリモコン収納ドックが設けられているため、リモコンを紛失する心配もない。

photophoto 背面左にはFMラジオ用アンテナ、AMラジオ用アンテナを接続する端子、3.5ミリステレオミニジャックがならぶ(写真=左)、AMラジオ用アンテナも付属する(写真=右)

 今回はロジクール製のiPod/iPhone対応スピーカー2製品を個別に紹介してきたが、アラームをはじめとする各機能の拡充で、従来製品よりも利用の幅が大きく広がった印象を受ける。

 PF-300BKが1万3800円、PF-450が1万2800円という価格(直販価格)から考えても充実した機能を備えており、これまで「時計表示は欲しいけど、AS-100のように本格的なステレオシステムは必要ない」と感じていたユーザーにとってもうれしい。両機種ともにACアダプタ駆動時であればiPodの充電が可能なので、帰宅後に充電も兼ねて好きな音楽を楽しむ、といった使い方に最適だ。PCとの連携(iTunesとのシンク)機能こそ搭載していないが、これだけアウトドアやベッドサイドでの利用が考慮された設計であれば割り切って使えるため何の問題もない。

 このようにPF-300BKとPF-450はそれぞれ異なる魅力を備えている機種なので、音質やアウトドアでの使用を考える人はPF-300BK、ベッドサイドでの使いやすさを重視する人はPF-450と、自分の利用シーンに応じて選びたい。

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