デジモノ家電のトレンドを語るうえで欠かせないのが、メーカーの業績と世間の景気。9月のいわゆる「リーマン・ショック」以降、多くの先進国で景気悪化が鮮明となり需要が縮小、急速に円高が進行したこともあり、国内家電メーカーは相次ぎ業績の下方修正を発表している。ソニーやパナソニック、シャープなど、まさに軒並みといったところだ。
業績とあわせて発表された改善案を見てみると、人件費削減や生産ラインの一部休止が大半を占め、研究開発費の削減に着手するまでは悪化していない模様だ。しかし、各社とも得意分野あるいは将来性ある事業に絞り込むことは確実で、「○社が××の生産から撤退」などという報道を目にする機会は今後増えそうだ。
執筆者プロフィール:海上忍(うなかみ しのぶ)
ITコラムニスト。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザにして大のデジタルガジェット好き。近著には「デジタル家電のしくみとポイント 2」、「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(いずれも技術評論社刊)など。
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