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» 2008年12月22日 09時13分 UPDATE

本山由樹子の新作劇場 特別編:この10本を見ずして年末年始は過ごせない! (1/2)

Blu-ray Discの本格普及年となった今年。新作はもちろん旧作のBD化も相次いで行われており、ふらりとショップへ出かけても目移りしてしまうこと必定だ。そんなあなたに、モトヤマ的 BD10大タイトルをご紹介。

[本山由樹子,ITmedia]

 せっかくまとまった時間がとれる年末年始だからこそ、「気になっていたあのタイトルをチェックしたい」という人も多いはず。しかし、Blu-ray Discが本格始動した今年は、新作映画のBDリリースはもちろん、名作のBD化も相次いで行われている。ふらりとショップへ出かけても目移りしてしまうこと必定だ。

 そんなあなたに、モトヤマ的「これを見ずして年末年始は過ごせない!」なBD 10大タイトルをご紹介。

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

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 ブロードウェイの巨匠、スティーブン・ソンドハイムの名作ミュージカルを、ティム・バートン&ジョニー・デップの黄金コンビで映画化。

 19世紀のロンドン。無実の罪で投獄された男が名前を変えてフリート街に戻り、理髪店を再開して自分を陥れた男への復讐を企てる、というストーリー。デップが初めて本格的な歌声を披露したことでも話題になった。

 デップが客のノドを次々に切り裂き、ヘレナ・ボナム=カーターがその肉片を次々にミートパイへと料理する。鮮血ほとばしる衝撃シーンがたくさんあるが、ダークな色調と人工的な赤なので、それほど生々しくはなく、ホラーが少々苦手な方にもいけるかと。

 デップの苦悩に満ちた表情、バートンらしい怪奇趣味、そして「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」のサシャ・バロン・コーエンの怪演と、見どころ多数。アカデミー賞にノミネートされた衣装や美術の凝りに凝った細部にも注目を(ワーナー・ホーム・ビデオ/4980円)。

関連サイト:「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

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「ダークナイト」

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 新生「バットマン」の第2作目。日本では爆発的ヒットに至らなかったが、アメリカ本国では5億ドルを超え、「タイタニック」に次ぎ歴代2位という大ヒットを記録、今年最大の事件になった。

 一番の話題といえば、撮影終了後に薬物中毒で急逝したヒース・レジャー演じるジョーカーのキレぶり。ティム・バートン版「バットマン」でジャック・ニコルソンが演じたジョーカーとはまったくの別モノになっていて、何のためらいもなく惨殺を繰り返す様子はまるで悪魔にとりつかれたように見える。その役作りは「時計じかけのオレンジ」の主人公アレックスをイメージしたという。

 ジョーカーばかりが目立ってしまって他のキャラクターはあまり注目されなかったが、苦悩するバットマン(クリスチャン・ベール)など、キャラの掘り下げも前作以上に深い。病院の大爆破など、アクション・シーンも格段にスケールアップ、暗いシーンもBDならクリアに見える。IMAX撮影を敢行したアクションシーンの裏側はBDオリジナル特典「フォーカス・ポイント」で確認してみよう(ワーナー・ホーム・ビデオ/4980円)。

関連サイト:「ダークナイト」

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「アルティメット」

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 アクション・ファンに是非ともおススメしたい2004年のフランス映画。製作・脚本はリュック・ベッソン。監督は「トランスポーター」の撮影を担当し、本作が監督デビューを果たしたピエール・モレル。

 近未来、パリ郊外にある危険地区“バンリュー13”は城壁で遮断されていた。そこで育った青年と特殊部隊の男が、強奪された中性子爆弾の奪還に潜入する――。

 主演はベッソン作品の多くでスタントマンとして活躍するシリル・ラファエリと、「YAMAKASI」でフィーチャーされたパフォーマンス・パルクールの創始者ダヴィッド・ベル。建物から建物へあっという間に飛び移り、ビルの上から下まで何のためらいなくつたい降りる。常人離れしたスピーディな肉体パフォーマンスを堪能できる。物語はテンポよく進み、85分というコンパクトさもいい。肉弾戦と銃弾戦の臨場感はBDならではだ(アスミック、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/4980円)。

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「アイデンティティー」

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 「17歳のカルテ」「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のジェームズ・マンゴールド監督によるサイコ・サスペンス。

 嵐の夜、寂れたモーテルに行き場を失った人々が次々と駆け込んでくる。わがままな女優とマネージャー、子供連れの家族、移送中の囚人と刑事ら10人、モーテルの管理人をあわせると全員で11人。

 まもなく女優が行方不明になり、彼女の頭部が乾燥機の中で発見される。その後も1人また1人と殺されていく。犯人は?目的は?物語は予想外の結末に向かって一気に突き進むので、怖くて面白いが、見終わった後の疲労感は相当なもの。モーテルの閉塞感が不安を掻き立て、低予算映画ながら見応え十分で、ジョン・キューザックやレイ・リオッタらキャスティングの妙も見どころだ。

 ブラッド・ピット主演の「セブン」同様、終始降り続ける雨は沈うつな空気感を醸し出し、サイコものには効果絶大とみた。さまざまな表情を持つ雨の音を味わいたい(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/4980円)。

関連サイト:「アイデンティティー」

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「28日後...+28週後... ブルーレイディスクBOX」

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 “走るゾンビ”で世界的にスマッシュ・ヒットしたアクション・ホラー「28日後…」(2002)と、その続編「28週後…」(2007)の2枚組セット。1作目の監督はダニー・ボイル、続編ではボイルは製作に回り、「10億分の1の男」のファン・カルロス・フレスナディージョが監督を務めた。

 新種のレイジ・ウイルスに感染すると、わずか数十秒で発症し、その人間は容赦なく人を襲う凶暴なゾンビと化す……というわけで、1作目は、感染を間逃れた主人公が無人のロンドンをさまようシーンの絶望感がたまらなく良かった。2作目は家族物語に重きを置いてウェットになっているものの、クオリティ的には問題なし。ゾンビも増量、ロンドンの街で繰り広げられるサバイバルゲームは圧巻だ。

 しかも手ブレありありのドキュメンタリータッチで撮影しているもんだから、息つく暇もなくグッタリ。このゾンビたちは何度見ても怖いんです。キャラクターもキャストも違うので単品鑑賞もオッケーだが、できれば連チャンでゾンビナイトを楽しんで欲しい(20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン/8990円)。

関連サイト:「28週間後」

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