さて何を目標にするか悩んだが、せっかく節約してもそれでモノを買うんじゃ意味がないような気がしたので「ちょきん」を目標に、とりあえず2万円節約することに決めた。予算は15万円。何費を節約するか悩んだが、ダイエットも兼ねて食費を節約することにした。その瞬間、私は節約戦士レッドとなったのだ。
いよいよ実戦の日を迎えた。「おサイフセイバー」には、お金を使うたびにこまめな入力が必要だ。支出金額が1日の予算からマイナスされ、その日の予算残高が再計算される。残高が減るにつれ、起動したときの待ち受け画面に表示される節約戦士の元気がなくなり、マイナスになったらヘタってしまう。
入力は各支出項目のボタンを押して金額を入力する。「このきんがくでOK?」と出たあとOKとNG項目が出るので選択する。項目が出るまでに少し間があるのであわてずに。
そして1日の最後に1日判定を行う。黒字か赤字か判定し、結果にあわせた浪費三姉妹との1日バトルアニメが表示される。予算の残り具合によってアニメが変わり、予算が50%以上残っていると「ごほうびドラマ」が表示される。30%以上で必殺技勝利アニメ、0円以上でギリギリ勝利のアニメ、マイナスの場合、浪費三姉妹の攻撃に敗北する。
節約額が目標額の10分の1貯まるごとに戦士のレベルが上がる。レベルは10段階で、上がるごとに戦士のドラマが展開し、目標金額に達するとハッピーエンディングが、赤字だとバッドエンディングとなる。
浪費三姉妹は「カルメン」のBGMとともに登場し、「正義の節約家とかいわれて調子に乗ってるみたいだけど魅惑の浪費世界にひきこんでやるわ」とあの手この手で誘惑(というか意地悪)してくる。
ある日は「お取り寄せの高級牛乳よ、一杯どうぞ」といいつつ、レッドに牛乳をぶっかける。レッド少しもあわてず騒がず、手にかかった牛乳をハンドクリーム代わりにすりこみお肌しっとり。名づけて必殺技「モイスチャーミルクビーム」……。
ある日は「ビンボーなアンタにはこれがお似合い」と使い古しのパンストをプレゼントする。レッドはそこに乾燥剤をいれて、たんすの除湿剤として活用する。これぞ「ひっさつパンストイレイザー」。ほかに「マイバッグアタック」とか「わりびきクーポンフラッシュ」とか「みかんのかわバリヤー」とか情けなくも強力な技が繰り出される。
戦士のこうした必殺技により毎回毎回「すてきな奥さん」的アドバイスが伝授されるしかけだ。食費レッドは食べ物周りの節約テクだが、それぞれの戦士にあった節約ワザが登場する。
しかし、この浪費三姉妹の長女、井戸端会議をしているレッドたちをみて「いやーね、オバンくさい」といってみたり(そのくせ隠れて見ている)、外食続きで太ってしまったり、とどうも他人のような気がしない。
そこにS記者もとい節約の神、再び登場。
「どう、節約は進んでる?(原稿は書いてるか、と聞こえたような気もする)」
「はい、順調であります」
……戦士になれといわれたが軍曹ではなかった。
「でも、節約戦士よりもワタシはキャラ的に浪費三姉妹に近いと思うんだけど」
「……」
気をつけたいのは日付が変わってしまうとその日のアニメはもう見ることができなくなることだ。アニメが見たいならマメに判定するクセをつけたい。
「おサイフセイバー」には「やりくりモード」が装備されていて、本のマークの「データボタン」を押すと「節約チェック」「臨時収入」「支出チェック」「残金チェック」「固定費チェック(しっかりモードのみ)」「マスター度チェック」が行える。臨時収入を入力すると月予算に追加され、1日予算に割り振られる(しっかりモードでは予算に追加せず記録だけも可能)。
入力していて気になるのは肝心の日付と金額が液晶画面の上下の際にあって、文字の大きさも小さく少し見にくいことだ。光源の位置によっては反射してかなり見づらいこともあった。
ちなみに4日以上入力をさぼると「入力なしアニメ」の後データがリセットされるので注意しよう。4日までなら爆弾の入力最速アニメが出て未入力期間の入力が行える。
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