コラム
» 2009年01月21日 12時40分 UPDATE

2009 International CES:今年のCESで気になった製品、技術、動向 (1/3)

今回は、展示会と各社のカンファレンスを振り返りながら、改めてテレビ・ディスプレイ関係で気になった製品、技術、動向についてまとめてみることにしたい。

[本田雅一,ITmedia]

 米ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクスの祭典「2009 International CES」が閉幕して1週間あまりが経過した。今回は、展示会と各社のカンファレンスを振り返りながら、改めてテレビ・ディスプレイ関係で気になった製品、技術、動向についてまとめてみることにしたい。

今年のテーマは”3D”

 今年のCESのテーマを1つ挙げるとするならば「3D CES」である。3Dディスプレイ、あるいはその周辺ビジネスに関して、ここまで幅広く業界全体が取り組み始めるとは、おそらく昨年の秋まで誰一人想像もしていなかった。

photo ソニーブースの3D関連展示

 3Dに関して多くの展示を行ったソニーも、3Dテレビを参考出展したサムスンやLG電子も、実は昨年のCEATECでパナソニックが3Dプラズマディスプレイを展示するまでは、3D対応民生機器を早い段階で提供する必要があるとは、全く考えていなかった。

 これは映画スタジオも同じだ。パナソニックが3Dプラズマディスプレイを展示した時、あるハリウッド映画スタジオの関係者が「BD立ち上げの大切な時期に、BDが古く見えるような展示をやるなんて信じられない。まだ3Dは時期尚早だ」と、怒りをあらわにしていたほどだ。

 ところがあれから3カ月。業界内の空気はガラリと変化し、家電業界、コンテンツ業界は、ともに3D映像を家庭に届ける方向で動き始めた。実際に実用に足る3Dディスプレイを体験し、考えを改める業界関係者が次々に出てきたからだ(“3D”に向けて本格始動するテレビ業界)。

 まだ実際に質の高い3D映像を体感したことが読者には、ピンとこないかもしれない。それもそのはずだ。前述したように、昨年のCEATEC JAPANでパナソニックが可能性を見せるまでは、業界内の専門家でさえ”まだまだ民生用は先の話”と思っていたのだから、一般の読者からは”ゲテモノ”に見えてもしかたがない。

 ただ、3D映像の技術はまだ始まったばかりだ。製品化もされていない(一部では製品もあるが、それはこれから実用化しようとしている3Dディスプレイとは全く体験レベルが異なる)。過去20年以上をかけてハイビジョンが進歩してきたように、これから3D映像も進歩し始める。その最初の一歩が今回のCESだったといえるかもしれない。

 では、3Dテレビは今年登場するのだろうか?

 結論からいえばノーだ。3Dテレビのスタートはおそらく2010年だろう。

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