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カシオ「EXILIM EX-Z400」で“あり得ない写真”を撮ろうレビュー(3/4 ページ)

» 2009年02月12日 11時28分 公開
[小山安博,ITmedia]

使いやすさに配慮したお楽しみカメラ

 ボディデザインは従来のZシリーズを踏襲するシンプルなもの。上部にはシャッターボタン一体型のズームレバー、電源ボタン、メイクアップボタンだけとシンプル。

photo シンプルな外観の前面
photo ボディには光沢があり、質感もいい

photo 従来のシリーズ製品を踏襲した上部
photo 背面。ボタンは明確なので特に迷うことはないだろう

 背面も従来と同等のデザインで、右上にムービーボタン、その下に再生・撮影ボタンが並び、さらに円形の十字キー、そのさらに下にMENUボタンとBS(ベストショット)ボタンが配置されている。液晶は3型と大型で、明るく見やすい。

 右上のムービーボタンを押すと、動画モードに切り替えなくてもすぐに720p(1280×720)/24fpsの動画撮影が可能。YouTube撮影モードも搭載しており、PCに接続して素早くYouTubeにアップロードすることもできる。十字キー上にはディスプレイ、下にはストロボ切り替えが割り当てられており、左右キーの設定はカスタマイズが可能だ。

photo 左右キーのカスタマイズ。前述の追尾AFを設定していると、左右キーが被写体追尾の開始になるので、機能割り当てで混乱しないように注意しよう
photo 操作パネルは撮影設定を上下で選択、左右で決定する。
photo パネル項目はカスタマイズできるのもうれしい

 撮影時は、画面右側に撮影設定が縦に並び、中央ボタンを押すことで素早く設定にアクセスできる。この操作パネルのカスタマイズができるのも便利で、よく使うものを割り当てておくといい。

 全般的にインタフェースは分かりやすく、使い勝手もいい。細かい点だが、メニュー画面がシャッターボタン半押しでキャンセルされないのは難点。メニューの深い階層にいる場合は、メニューボタンを繰り返し押さないと撮影画面に戻れないのはちょっと気になった。

 撮影機能では、CCDシフト式の手ブレ補正と高ISO感度設定を同時に設定する「ブレ軽減」を搭載。オート設定ではシーンに応じて両者を併用してくれるため、一度に設定できて便利る。手ブレ補正、被写体ブレを個別に設定することも可能。

 暗部の階調を補正する「ライティング」機能では、ONに加えて「エクストラ」も搭載しており、やや記録時間が延びるが効果は強い。再生画面から2段階のライティング設定を行うこともできる。

photo ブレ補正関連は基本的にはオートでいいだろう。三脚を使う場合はあえて手ブレ補正をオフにするというやり方もある
photo 撮影時も再生時もライティング機能が利用できる
photo 撮影時の方がライティング機能の効果が高い

photo EX-F1などのような超高速連写とまでは行かないが、EX-Z400でも解像度は100万画素になってしまうものの秒10コマの高速連写が可能。連写した画像は個別保存か一括保存を選べ、保存した画像はひとまとめに再生される。再生するとパラパラ漫画のようになる
photo 無線LAN内蔵メモリカード「Eye-Fi」との連携機能も搭載し、画像送信中に液晶にアイコンが表示される
photo 独特のインタフェースのサムネイル表示。実用性には少し疑問もあるが、見た目は面白い

 基本的にZ400は手軽に撮影できる点を追求したカメラといえる。撮影はシャッターボタンを押すだけと考えていい。ベストショットを選んだり、ホワイトバランスやISO感度の変更といった操作もできるが、通常は構えてそのままシャッターボタンを押せばいい。それでもきれいに撮れるような機能を満載していて安心感がある。

 最大のウリであるダイナミックフォトは、恋人同士や子どもと撮った方が楽しい。難しいことは考えず、カメラで楽しく、仲良くなれる機能だ。

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