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» 2009年02月13日 08時00分 UPDATE

AVアンプ特集:デザインだけじゃない――マランツ「SR6003」の音と機能性 (1/4)

価格帯を問わずに注目機をピックアップするAVアンプ特集。第2弾は、流麗な外観のマランツの「SR6003」を取り上げる。M1デザインと呼ばれるラウンドしたフロントパネルが気になっている人も多いのでは?

[野村ケンジ,ITmedia]

 HDオーディオとHDMI 1.3a対応によって、AVアンプにとって大変革期となったのが2007年。続く2008年は、幅広い価格帯で魅力的な製品が登場した。価格帯を問わず、注目度の高い6機種について詳しいテストリポートをお届けするAVアンプ特集。第2弾は、マランツの「SR6003」を取り上げよう。

photo マランツの「SR6003」

製品の特徴

 マランツの「SR6003」は、その外観で分かる通り、高級セパレートAVアンプ「AV8003/MM8003」の流れをくむ新世代モデル。現在マランツは5機種(セパレートをそれぞれ1機種と数えると6機種)をAVアンプを販売しており、そのうちSR6003は下から2番目、エントリーからミドルクラスをカバーするポジションとなっている。

 しかしながら、ミドルクラスの「SR8002」と「SR7002」は昨年登場した製品で、HDMI1.3a対応ではあるものの、デザインもサウンドの方向性もかなり異なルため、これらとは実質的に別シリーズと考えた方が良さそうだ。つまり、トップエンドのAV8003/MM8003とエントリークラス「SR5003」の間、ミドルレンジを幅広くカバーする製品という位置付けが最も的確なように思う。

photophoto ブラックのボディカラーにラウンドしたフロントパネルを採用するSR6003。良い意味でAVアンプらしからぬ、しゃれた外観(左)。リアパネルには充分な入力端子が用意されている。ただしD端子映像入力は用意されず、すべてコンポーネント入力となっていることに注意(右)

 実際、機能やマテリアルから見ても、かなり力の込められた製品だということが分かる。上品なマットブラックで統一されたボディーには、同社が「M1デザイン」と呼ぶグラスファイバー強化レジン製の曲面フロントパネルをチョイス。デザイン的な上質さだけでなく、分割サブフレーム構造を与えることでシャーシ剛性を確保した。不要な振動を吸収することで、音質的なアドバンテージも確保している。12万円という価格設定(定価)からも、コストパフォーマンスとクオリティーの両立に腐心した様子がうかがえる。

 その内部には、低ノイズ、低漏洩磁束のオーディオ専用大型EIトランスやチャンネル間でばらつきの少ない新開発の7チャンネルアンプ、カスタムコンデンサー、シーラスロジック社製192kHz/24ビットのDA/ADコンバーター「CS42528」など、音質を重視のさまざまなパーツを搭載している。さらにHDMIまわりでは、TI(テキサス・インスツルメンツ)製DSP「TMS320DA788」を搭載することでDolby True HDやDTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution AudioなどHD音声フォーマットに対応。加えて、PLL(位相同期回路)を採用することで、HDMI接続時に映像/音質劣化の原因となっているジッターを軽減したという。

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