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フルHDビデオカメラ、今春モデルのトレンド特集 春のフルHDビデオカメラ(1)(2/2 ページ)

» 2009年02月16日 10時10分 公開
[都築航一,ITmedia]
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付加機能の充実ぶりも選択のポイントに

 にぎやかな状況を呈している各社の新製品だが、一方で、ここにきてHD動画の撮影機能を搭載したデジタルカメラが急速に増えていることも無視できない。デジタル一眼レフカメラへの動画機能の搭載が始まったことや、AVCHD方式のサブセットとして策定された「AVCHD Lite」の対応機器としてデジタルカメラが新たに加わったことなど、デジカメによるHD動画記録の普及を予感させる要素は数多い。そこで最後のポイントとなるのが、ビデオカメラならではの特徴をどうアピールしているかだ。

photophoto フルHD動画が撮影可能な一眼レフカメラ ニコン「D90」(写真=左)、AVCHD Lite」による動画撮影機能を備えたパナソニック「DMC-Z7」(写真=右)

 もちろん長時間に渡って安定した連続撮影が可能なことは、デジカメと比べた場合の大きなアピールポイントだが、デジカメとあわせて2台も持っていくのは面倒と邪険にされ、子供の入学式や運動会といったイベントの記録以外に、せっかくのフルHDカメラを使う機会がなくなってしまうのは、いかにももったいない。

 幸い、先に述べたように各メーカーとも製品の熟成へとかじを切っているため、今後はビデオカメラならではの撮影機能や、再生・編集機能の充実が期待できそうだ。とはいえ、現時点でも、例えば記録メディアの大容量化にともなう撮影ずみ動画の検索機能など、基本的な撮影機能以外に求められるものを搭載した製品が確実に増えている。

 一例として今春モデルでは、撮影履歴を地図から視覚的に探せるよう、GPSモジュールを内蔵した製品も登場している。また、今回取り上げた全製品で搭載された顔検出機能については、一部メーカーではさらに進化し、顔検出を行なった部分を抜き出してダイジェスト再生するといったことも可能になっている。こうした付加機能の充実ぶりも、製品選択のポイントになるだろう。

 では、各製品の詳しい紹介に入る前に、撮影後の動画を編集・保存する方法について見ていこう。

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