一方の既存製品では、4社を合併したシナジー効果を最大限に活用する戦略。例えば「カプセルプラレール」や「立体ポケモン図鑑」(フィギュア)といった人気のカプセルトイは店頭でも展開し、認知度の向上をはかる。「手のひらサイズでテーブルの上でも遊ぶことができる『カプセルプラレール』は、1999年の発売以来、ラインアップが60車両を超え、累計1790万個も売れているロングラン商品。しかし、プラレールは知っていてもカプセルプラレールは知らない人も多かった」(同社マーケティング戦略本部の國京紘宇氏)。
またカプセルトイの購入者からは「ほしい車両やレールがそろわない」といった声も多いため、車両単体にくわえて車両とレールをセットにした商品などもラインアップしていく。同様に、コレクターの多い立体ポケモン図鑑もカプセルトイと店頭販売の両方を展開することで、「ガチャで(情報を)発信し、店舗ではコンプリートできる」環境を整えるという。「コンプリートコレクション(仮)などの販売も検討していきたい」(國京氏)。
このほか、コレクター向けアイテムとして注目されるのが、米マーベルのアクションフィギュア。1月には「スパイダーマン」や「アイアンマン」「ハルク」といった人気キャラクター18種を発売しているが、今後はそれを拡張するとともに、“ライトユーザー”向けとして2等身キャラクターをポップなドット画にした「dotarts MARVEL」(ドットアーツ・マーベル)を9月に発売するなど、ユーザー層の拡大を狙う。
さらに、マーベルとの提携をベースに2011年には「日本発のオリジナルアニメ」を作る計画も明らかにした。詳細は未公表だが、制作はタツノコプロが担当する予定。同社では「3年後に向けて大きな仕掛けをしていきたい」と話している。
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