従来のLink Playerになかったのが、「アクトビラ ビデオ」や「DMM.TV」といったテレビ向けネットワーク動画配信サービスだ。アクトビラは、ハイビジョン解像度の「ビデオ・フル」までサポート(ダウンロードサービスには非対応)。新たにミックステクノロジーズが開発したWebブラウザ「Tourbillon2」を搭載したことで、他社製STBに比べて「さくさく快適にアクトビラコンテンツを利用できる」(同社開発本部エンターテインメント開発部の豊田勝之部長)。
HDMIリンクは、HDMI CECの標準機能に準じたもの。テレビとの電源連動や入力自動切り替えのほか、テレビのリモコンでLink Playerのカーソル移動や再生操作が行える。現在のところ、動作確認済みの機種は東芝REGZAシリーズのみだが、他社製テレビを含めて情報は随時同社サイトに掲載していく予定だ。
そのほかのインタフェースは、コンポジット、光デジタル音声出力、USBなど。なお、HDMIの出力解像度は1080iが上限となるほか、ネットワーク経由でデジタル放送番組を再生した場合、HDMI、光デジタル出力ともに音声はステレオになる。「将来的にファームウェアアップデートによる(5.1チャンネル)対応を検討したい」(同社)
このようにファームウェアアップデートによって機能を追加できる点もLink Playerの特徴。同社では、ほかの有料ネットワーク動画配信サービスの追加をはじめ、「YouTube」など動画共有サイトの閲覧、ビデオカメラのAVCHD/HDVサポート、ISOフォーマットの動画ファイル再生なども検討していきたいと話している。
同時リリースの“LAN DISK AV”は、シングルドライブ構成として価格を引き下げた。ラインアップは、500Gバイトの「HVL-1-G500」と1Tバイトの「HVL1-G1.0T」。いずれもPCやREGZAで録画した番組のダビングやスカパー!HD録画に対応する(6月予定)。HDDに保存した番組はDLNA/DTCP対応のテレビや前述のLink Playerで再生できる。
また新機能として、LAN DISK AV同士のムーブや東芝のDVDレコーダー「VARDIA」へのムーブ(逆は不可)、Windowsファイル共有(SMB)などをサポート。さらに東芝「REGZA」と組み合わせた場合は、“直接録画先”としても登録できるようになった。なお、昨年4月に発売した「HVL4-G」もファームウェアアップデートにより同等の機能を追加できる。
なお、PC用製品に関してはPC USERの記事を参照してほしい。
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