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価格に見合った満足度、ヤマハの準フラグシップ「DSP-Z7」AVアンプ特集(4/4 ページ)

» 2009年03月19日 12時19分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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お勧めしたいユーザー

 ヤマハらしい細やかな表現力を持ったリアリティーの高いサウンド、確かな定位を持つ空間表現など、サウンド的な魅力は充分以上。機能的なアドバンテージを含めると、多くの人が魅力を感じるはずだ。上級機種ならではの、コストに見合ったハイパフォーマンスを示す優秀機といえる。

 そのため、価格が問題になるのも事実。ということで、自宅のリビングや専用ルームにホームシアターシステムを構築したい人、もしくはHD化を目指してAVアンプなどの入れ替えを検討している人にお勧めしたい。PHONO端子が用意されているうえ、クラシックやジャズ演奏などのCDもオーディオライクなサウンドで楽しませてくれるので、ピュアオーディオとホームシアターとの融合を考えている人にもベター。いずれにしても、AVアンプだからといって音質的に妥協したくない人にとっては、有力な候補となるはずだ。

型番 DSP-Z7
メーカー ヤマハ
HDMI入力 4
HDMI出力 2
デジタル入力 光デジタル×5、同軸デジタル×3
アナログ音声入力 6
PHONO端子 ○(MM)
iPod端子 ○(デジタル接続)
別売iPodドック
USB端子
i.LINK端子 ×
LAN端子
自動音場調整機能
パワーアンプ 定格140ワット×7チャンネル
サイズ 435(幅)×196(高さ)×441(奥行き)ミリ
重量 19.6キログラム

試聴に使用した環境

photophoto スピーカーはエラック240ラインシリーズで統一(左)。プレーヤーは、パイオニア「BDP-LX91」(右)

 今回のAVアンプテストには、わが家の自称「極小シアタールーム」を使用。スピーカーは、昨年に引き続きエラックで統一した。ただしモデルチェンジが行われたため、200ラインシリーズから240ラインシリーズに変更している。プレーヤーは、パイオニア「BDP-LX91」、パナソニック「DMR-BW800」など。BDP-LX91は、マルチチャンネルPCM/ドルビーTrueHD/DTS HD MAなど全てのHDオーディオ規格のビットストリーム出力に対応したBDプレーヤーの高級モデル。映像、音声を別のHDMIケーブルに出力してクオリティーを高める機能を持つため、今回のAVアンプ特集ではそれを活用し、各製品の実力を最大限発揮させることを試みた。ケーブル類にはオーディオテクニカの「アートリンク」シリーズを活用。ケーブルによるロスや変調を最低限に抑えた。

機材 メーカー/型番 価格
フロントスピーカー エラック「FS247」 29万4000円(ペア)
センタースピーカー エラック「CC241」 13万6500円
リアサラウンドスピーカー エラック「BS243」 17万8500円(ペア)
サラウンドバックスピーカー エラック「BS243」 17万8500円(ペア)
サブウーファー エラック「SUB2060ESP」 29万4000円
BDプレーヤー パイオニア「BDP-LX91」 43万円
HDMIケーブル オーディオテクニカ「AT-EDH1000」1.3メートル 2万3625円
スピーカーケーブル オーディオテクニカ「AT-SS2300」1メートル 2625円
電源タップ オーディオテクニカ「AT-PT707」 オープン価格
プロジェクター ビクター「DLA-HD1」 オープン価格
スクリーン キクチホワイトマッドアドバンス(100インチワイド) 旧モデルのため価格不明

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