ヤマハらしい細やかな表現力を持ったリアリティーの高いサウンド、確かな定位を持つ空間表現など、サウンド的な魅力は充分以上。機能的なアドバンテージを含めると、多くの人が魅力を感じるはずだ。上級機種ならではの、コストに見合ったハイパフォーマンスを示す優秀機といえる。
そのため、価格が問題になるのも事実。ということで、自宅のリビングや専用ルームにホームシアターシステムを構築したい人、もしくはHD化を目指してAVアンプなどの入れ替えを検討している人にお勧めしたい。PHONO端子が用意されているうえ、クラシックやジャズ演奏などのCDもオーディオライクなサウンドで楽しませてくれるので、ピュアオーディオとホームシアターとの融合を考えている人にもベター。いずれにしても、AVアンプだからといって音質的に妥協したくない人にとっては、有力な候補となるはずだ。
型番 | DSP-Z7 |
---|---|
メーカー | ヤマハ |
HDMI入力 | 4 |
HDMI出力 | 2 |
デジタル入力 | 光デジタル×5、同軸デジタル×3 |
アナログ音声入力 | 6 |
PHONO端子 | ○(MM) |
iPod端子 | ○(デジタル接続) |
別売iPodドック | ○ |
USB端子 | ○ |
i.LINK端子 | × |
LAN端子 | ○ |
自動音場調整機能 | ○ |
パワーアンプ | 定格140ワット×7チャンネル |
サイズ | 435(幅)×196(高さ)×441(奥行き)ミリ |
重量 | 19.6キログラム |
今回のAVアンプテストには、わが家の自称「極小シアタールーム」を使用。スピーカーは、昨年に引き続きエラックで統一した。ただしモデルチェンジが行われたため、200ラインシリーズから240ラインシリーズに変更している。プレーヤーは、パイオニア「BDP-LX91」、パナソニック「DMR-BW800」など。BDP-LX91は、マルチチャンネルPCM/ドルビーTrueHD/DTS HD MAなど全てのHDオーディオ規格のビットストリーム出力に対応したBDプレーヤーの高級モデル。映像、音声を別のHDMIケーブルに出力してクオリティーを高める機能を持つため、今回のAVアンプ特集ではそれを活用し、各製品の実力を最大限発揮させることを試みた。ケーブル類にはオーディオテクニカの「アートリンク」シリーズを活用。ケーブルによるロスや変調を最低限に抑えた。
機材 | メーカー/型番 | 価格 |
---|---|---|
フロントスピーカー | エラック「FS247」 | 29万4000円(ペア) |
センタースピーカー | エラック「CC241」 | 13万6500円 |
リアサラウンドスピーカー | エラック「BS243」 | 17万8500円(ペア) |
サラウンドバックスピーカー | エラック「BS243」 | 17万8500円(ペア) |
サブウーファー | エラック「SUB2060ESP」 | 29万4000円 |
BDプレーヤー | パイオニア「BDP-LX91」 | 43万円 |
HDMIケーブル | オーディオテクニカ「AT-EDH1000」1.3メートル | 2万3625円 |
スピーカーケーブル | オーディオテクニカ「AT-SS2300」1メートル | 2625円 |
電源タップ | オーディオテクニカ「AT-PT707」 | オープン価格 |
プロジェクター | ビクター「DLA-HD1」 | オープン価格 |
スクリーン | キクチホワイトマッドアドバンス(100インチワイド) | 旧モデルのため価格不明 |
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