リモート予約では、電子番組表からの録画予約、予約削除、修正(録画モード)、録画予約一覧、録画番組一覧、録画番組の削除が可能だ。デジタル放送向けの電子番組表も準備されており、リモート予約でもきちんと番組追従機能なども機能する。またレコーダー側の高速起動をONにしておく必要はあるが、インターネット上のサーバーを介してレコーダーと直結している形になっており、全ての機能がほぼリアルタイムで実行される。レコーダーが定期的に予約情報をサーバから取得するタイプと異なり、「リモートで予約をしたが間に合わなかった」「録画予約が重複していて実行されなかった」といった失敗はない。
これらフル機能を利用できるのは、「BDZ-V7/9」を除くソニーのBDレコーダーで、BDZ-A750/950だけの特徴ではない(BDZ-V7/9や一部のDVDレコーダーでは録画予約にのみ対応)。
これらの機能は、既に携帯電話からは「G-GUIDEアプリ」で利用できていた。しかしPCの広い画面を利用できるようになったメリットは非常に大きい。電子番組表の一覧性の高さはもちろん、録画予約を確認したり、録画番組の確認なども楽だ。これなら、外出先に限らず、リビングのレコーダーの予約をプライベートルームのPCから行うといった用途にも十分使える。
もったいないのは、リモート予約は2つの録画ユニットのうち「録画1」専用になっており、自動で振り分けをしてくれないこと。したがってリモート予約を有効に活用するには、普段の録画予約をできるだけ「録画2」で行っておけば良いのだが、今度は「録画1」でのみ有効な「おまかせチャプター」を普段の録画予約で生かせないという難点も生まれる。「おまかせーxまる録」でも同じジレンマを持っているので、ソニー製品でも2番組同時録画の自動チャプター機能を望みたい。
上位モデルとなる「X」シリーズとの違いは「アクトビラ」対応と「おでかけ転送」の改良。BDZ-A750/950はそれほどとがった存在ではないが、BDZ-A750が「BDZ-T75」と同じ320Gバイト、BDZ-A950が「BDZ-X95」と同じ500GバイトのHDDを内蔵することで、ラインアップをきれいにつなぐことにもなった。
2008年秋モデルでは、「おでかけ転送」と「ソニー ルームリンク」(DLNAサーバ)の両方がほしい場合、プレステージモデルのBDZ-X95がもっとも低価格な製品となっていたわけだが、よりリーズナブルが選択ができることになる。価格の問題からBDZ-T75で妥協していた人も、BDZ-A750ならターゲットに入るだろう。現状は(新発売の)ご祝儀相場ということでBDZ-X95とBDZ-A950の価格逆転が起きているが、これはそう遅くない時期に収束するはずだ。
また、「CREAS」(クリアス)と「アクトビラ ビデオ・フル」の組み合わせも面白い。少し前の大画面テレビでは、アクトビラ ビデオ・フルにも対応していない製品がほとんどだと思うが、BDレコーダーを追加することで「CREAS」の高画質表示とアクトビラで、テレビをダブルにグレードアップできる。テレビもレコーダーも買い替えたいけど予算が…….という人には結構おいしい製品ではないだろうか。
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