ヤフーは5月26日、テレビ向けの動画配信サービス「Yahoo! JAPAN for AQUOS 動画チャンネル」を正式発表した。動画チャンネルは、シャープが6月10日に発売する“AQUOS”新製品の「DS6ライン」に採用された新サービス(→新映像エンジン搭載、ネットも得意な新「AQUOS Dシリーズ」)。ユーザーは、ブロードバンド環境さえあれば無料で楽しめる。
動画チャンネルでは、PC向けに提供している「オフィシャルチャンネル Powerd by Yahoo!動画」のコンテンツを中心に、映画、アニメ、お笑いなど12カテゴリー/3000本以上の動画が用意される。このうちフルハイビジョンコンテンツは当初3割程度となるが、ヤフーでは積極的にHD化を進めていく方針だ。
ゆったりとした状態で受動的に映像を見る“テレビならでは”の視聴スタイルを生かすため、ユーザーインタフェースは極力シンプルな作りにした。例えば「Yahoo! JAPAN for AQUOS」のトップページを開くと、何もしなくても画面右側のウィンドウで“おすすめ動画”が自動再生される。また「再生リスト」を使うと自動的に動画を連続再生。カテゴリー別の再生リストにくわえ、「新着」や再生回数の多い「人気」といったカテゴリーをまたぐ再生リストも用意した。
視聴中に関連情報をシームレスに表示するという“ネットならでは”の操作性も実現している。例えば、映画の予告編を見ながらカラーボタンで詳細情報を表示すると、映画の基本的な情報や上映館のリストなどを参照できる。さらに、あらかじめ最寄りの映画館を登録しておくと、上映スケジュールまで分かるという。こうしたカスタマイズ機能は、サービス開始後に実装される予定だ。
番組情報欄にQRコードを表示することも可能。例えば吉本興業の「よしもと見ホーダイ」では、テレビでサンプル動画を視聴し、気に入った場合はQRコードで携帯電話向けのコンテンツ販売ページにアクセスできる。
ヤフーR&D統括本部フロントエンド開発本部の菅泉尚史氏は、今後もテレビ向けのサービスを積極的に展開する方針を明らかにした。「PC向けのサービスは130もある。これをテレビデバイスに合った見せ方やユーザーインタフェースを検討し、カスタマイズしながら提供していく」。また、テレビメーカー各社の新製品に採用された「テレビ版Yahoo!JAPAN」のように、DTV向けブラウザを使った動画配信についても「なるべく早く見せられるようにしたい」と話していた。
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