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ビクター、新コンセプトの薄型液晶モニター「XIVIEW」を発表Adobe RGB対応

» 2009年06月15日 18時49分 公開
[ITmedia]

 日本ビクターは6月15日、Adobe RGBに対応した業務用液晶モニター「GD-42X1」、および基本設計は同一の民生用モニター「LT-42WX70」を発表した。いずれも7月上旬に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では35万円前後になる見込みだ。同社では、薄型液晶モニターを新たに「XIVIEW」(サイビュー)と命名して積極展開する方針。

photo 写真は民生用の「LT-42WX70」(GD-42X1も外観は同じ)

 倍速駆動対応の42V型フルハイビジョン液晶モニター。チューナーは搭載せず、スピーカーは着脱式だ。sRGB色空間のカバー率100%、Adobe RGBカバー率96%という広い色域が特徴で、デジタル一眼レフカメラで撮影した写真データの鮮やかな色彩や微妙なニュアンスまで忠実に再現できるという。

 業務用のGD-42X1ではPCと接続してハードキャリブレーションが行えるほか、デジタルサイネージ用、監視用、医療参照用といった特定用途向けの画質モードを6つプリセット。一方、民生用のLT-42WX70では、上記のハードキャリブレーション機能を省き、プリセット映像モードを「家庭用スタンダード」「明るい環境下用」「映画観賞用」「モニター画質」「デジタル一眼レフ写真用」「ゲーム用」の6つに変更している。そのほかの機能は2機種共通だ。

 映像エンジンは、RGB各色12bit処理する「GENESSAプレミアム」。ノイズをリアルタイムに検出して低減する「i-Clear Motion NR」や、1フレームごとの色分布を瞬時に分析・処理を行う「Real Color Creation」といった機能を持つ。また、画質調整機能では52項目もの細かい調整が可能。動画/静止画を問わず、色彩や色調、ガンマなど細かい調整が行える。なお、出荷前には製品1台1台に対して、階調の確認およびガンマ調整を行うという。

 入力端子は、3系統のHDMI、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、コンポーネント/コンポジット(D-Sub 15ピンと排他利用)。HDMIはCECもサポートしており、外部接続機器との連携動作が可能だ。内蔵アンプは実用最大出力で10ワット+10ワット(8オーム)。

 本体サイズは、990(幅)×599.8(高さ)42.5(奥行き、スピーカー部を除く)ミリ。背面にはVESA対応のねじ穴(ピッチ400×200ミリ)も付いている。重量は本体のみで12キログラム、スタンド/スピーカー込みで約19キログラム。リモコンと転倒防止用のフック、ネジなどが付属する。

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