特集
» 2009年06月16日 08時30分 UPDATE

3万円台で買える、「イチオシ」デジカメ(2):CMOSで表現を拡大した1台、リコー「CX1」

「デジカメらしさ」を楽しめる3万円クラスの製品を紹介する特集。今回はCMOSを採用することでダイナミックレンジ拡張などさまざまなトライを行った、リコー「CX1」を取りあげる。

[小山安博,ITmedia]

 「デジカメらしさ」を楽しめる3万円クラスの製品を紹介する本特集。今回はCMOSを採用することでダイナミックレンジ拡張などさまざまなトライを行った、リコー「CX1」を取りあげる。

 リコー「CX1」は、撮像素子としてコンパクトデジカメで一般的なCCDではなくCMOSを採用した点が大きな特徴だ。CCDとCMOSにはそれぞれ一長一短があるが、CMOSは高速というメリットがあり、それを生かしたのがCX1だ。

photophoto リコー「CX1」

 最大の特徴が、モードダイヤルを「DR」に合わせたときに利用できる「ダイナミックレンジダブルショットモード」。暗部に露出を合わせた画像と、明部に露出を合わせた画像を連続して撮影し、それを合成することでダイナミックレンジを最大12EV相当にまで拡大するというのが特徴だ。

photo 本体上部には電源ボタンとズームレバー一体型のシャッターボタン、モードダイヤルを配置

 シーンに応じて効果的な場面と効果がそれほどでもない場面とがあるが、うまくアタると効果は絶大。普段だったら白トビ、黒つぶれしてしまうような場面でもきちんと描写できるようになる。使い方もモードダイヤルをDRに合わせるだけと簡単だ。

 もともとCX1自身、画像処理エンジン「Smooth Imaging EngineIV」に専用回路で「画素出力補間アルゴリズム」を搭載しており、これによって白トビを抑え、最大1EVのダイナミックレンジ拡大を実現したとしており、元来、白トビに強いカメラといえるが、撮影シーンに応じてこのダイナミックレンジダブルショットモードを活用すれば、よりその強みを生かすことが可能だ。

 高速連写に対応している点も大きな特徴だ。通常時でも約4コマ/秒の高速連写が可能だが、さらに画素数を減らせば、より高速な連写ができる。

 画素数は200万画素に固定される「M連写プラス」では、シャッターボタンを全押しし、離す直前の約1秒間で30枚、または約2秒間で30枚の連写ができる。それぞれ1秒または2秒と連写時間は短いが、30コマ/秒、15コマ/秒の超高速連写だ。シャッターチャンスが近づいてきたらシャッターボタンを押し続け、チャンスとともにボタンを離すという撮影方法になるので、決定的瞬間が納めやすい。ただ、ずっと押し続けることはできないし、押している間はAFが動作しないので、ある程度状況を見越してから撮影する必要はある。

photo 十字キーと一体化したADJ.ボタンでよく使う機能を呼び出せる

 さらに画素数をVGA(約30万画素)に固定することで、120コマ/秒または60コマ/秒という超高速連写も可能だ。こちらはシャッターボタンを全押ししした瞬間から約1秒間または約2秒間の間に120枚の写真を撮ることができる。

 単純な連写機能とは違うが、画面内の被写体の情報からAFポイントを7点選び、それを一度に撮影する「マルチターゲットAF」も搭載する。7カ所のAFポイントが自動で選択されて撮影されるので、あとから最もいいと思った画像だけを残すといった使い方ができる。

 超高速連写もマルチターゲットAFも、撮影した画像は1つのMP(マルチピクチャー)ファイルとして保存される。このMPファイルは、まだ採用例こそ少ないが、業界団体のカメラ映像機器工業会(CIPA)が定めた標準規格で、複数の写真を1つのファイルとしてまとめ、あとからそのうちの1枚を取り出すといったことができる。カメラ内で特定の1枚を取り出すことも可能なほか、添付ソフトを使ってWindows PC上で取り出すこともできる。

 レンズは35ミリ判換算で28〜200ミリの光学7.1倍ズームレンズを搭載。広角から望遠まで幅広い範囲をカバーしており、使い勝手は非常にいい。ややボディーの厚みはあるが、その分持ちやすい。ワイド端でレンズ前約1センチまで寄れるマクロ機能や露出補正やISO感度などのよく使う機能を素早く呼び出せるADJ.ボタンなど、「R」シリーズが搭載してきた利便性の高い機能も引き続き搭載。92万ドット・VGAの3.0型液晶モニターは高精細で画像確認が快適だ。

 そのほか、アスペクト比1:1モードやレベル補正やホワイトバランス補正などのカメラ内編集機能、より高精度なマルチパターン・オートホワイトバランスなど、ほかにはない充実した機能も満載で、これまでにない写真を撮りたいユーザーに最適だ。

リコー「CX1」主要スペック

製品名 CX1
撮像素子 1/2.3型 有効929万画素 CMOS
レンズ 光学7.1倍(35ミリ換算 28〜200ミリ)
手ブレ補正機能 センサーシフト式
背面液晶 3型 約92万画素
記録メディア SDメモリーカード(SDHC対応)
動画 最大640×480ピクセル MotionJPEG/.AVI形式
撮影可能枚数 約270枚(CIPA規格)
サイズ 101.5(幅)×58.3(高さ)×27.9(奥行き)ミリ、約180グラム(本体のみ)

作例

photophoto
photophoto

モデル:工藤杏(くどうあん)

kudoh_prof.jpg

テレビ・映画を中心に活動。出演映画「銀の鈴」も公開中。

本人の公式ブログはこちら


Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia LifeStyle に「いいね!」しよう