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パナソニックが「ブルーレイDIGA」を拡充、6機種を発売プレミアムモデルやVHS一体型も

» 2009年07月27日 15時05分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは7月27日、Blu-ray DIscレコーダー「ブルーレイDIGA」の新製品を発表した。こだわりの“プレミアムモデル”からVHS一体型のエントリー機までを含む6機種にラインアップを拡大。VHSやアナログチューナー搭載DVDレコーダーからの買い替え需要に対応する。9月から順次発売する予定だ。

photo ブルーレイDIGAの新ラインアップ

 2009年秋モデルは、新しいMPEG-4 AVCエンコーダーによる「8倍長時間録画」やEPGの新機能「注目番組/1カ月番組表」などで基本機能の底上げを図るとともに、製品ラインアップを細分化して幅広い需要に対応する。例えば2番組同時録画が行えるWチューナーモデルでは、従来からある3ライン(700/800/900番台)のうち、トップモデルの900番台を、“ホームシアターユースのプレミアムモデル”に昇格。2Tバイトの内蔵HDDやBDレコーダーでは初の32bit D/Aコンバーターといったぜいたくな仕様にくわえ、BD/DVD再生に特化した「シアターモード」や、温かみのある真空管アンプの音を再現するというサウンドモードなどで800番台以下と明確な差別化を図っている(→新ブルーレイDIGA「DMR-BW970」の“プレミアム度”)。

 また従来はシングルチューナー搭載のエントリー機だった500番台を2つのモデルに分け、Wチューナーのエントリーモデルとなる「DMR-BW570」とシングルチューナーの「DMR-BR570」をラインアップ。さらにVHSユーザーの移行を促すため、Blu-ray Disc/HDD/VHSの“3 in 1モデル”「DMR-BR670V」を追加している(→8倍録画にHDD内ダビング、機能充実の「ブルーレイDIGA」)。

photophoto ブルーレイDIGAのハイエンドモデル「DMR-BW970」とリアパネル。BD/DVD再生時にHDDやデジタルチューナーの動作を停止して余分な振動を抑える「シアターモード」、真空管の温かみのある音を音声処理で再現するサウンドモードなど、ユニークな仕様が目立つ
photophoto 新しくダブルチューナーのエントリーモデルになった「DMR-BW570」(左)とVHS一体型の「DMR-BR670V」(右)

 2011年7月のアナログ停波まであと2年。薄型テレビの地デジ対応は「エコポイント」の後押しもあって急速に進み、パナソニックでは「2011年夏には92.6%に達する」と予測している。しかし、録画機のデジタル放送対応は遅れており、このままでは内蔵チューナーで録画できなくなることに気づいていない人も多いと指摘する。「VHSの世帯普及率は最大で80%に達したが、デジタルレコーダーの普及世帯はいまだ20%程度にとどまる。既に現代生活の必需品となった録画機で、今後巨大な買い替え需要が発生するだろう」(同社)。

型番 概要 実売想定価格(※)
DMR-BW970 2TバイトHDD搭載。シアターユースのプレミアムモデル 28万円前後
DMR-BW870 1TバイトHDDを内蔵した上位機 18万円前後
DMR-BW770 500GバイトHDD内蔵の中上位機 15万円前後
DMR-BW570 Wチューナー搭載のエントリー機、HDDは320Gバイト 12万円前後
DMR-BR570 シングルチューナー機、HDDは320Gバイト 10万円前後
DMR-BR670V VHS一体型の3 in 1モデル。デジタルチューナーはシングル。HDDは320Gバイト 13万円前後

※価格はすべてオープンプライス

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