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“画質を極めたVIERA”こと「TH-P42V1」を試す人気の薄型テレビ3機種レビュー(1/3 ページ)

» 2009年08月10日 21時09分 公開
[野村ケンジ, 芹澤隆徳,ITmedia]
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 エコポイント制度もあり、順調に売上げを伸ばしている薄型テレビ。ポイントを加味して一回り大きなサイズを選択する人も多いようだ。今回は、そんな人たちが気になる40V型クラスから人気の3機種をチョイス。初の4倍速液晶パネルを搭載したソニーBRAVIA「KDL-40F5」、超解像技術とWスキャン倍速を備えた東芝REGZA「42Z8000」、そしてネオ・プラズマパネル搭載のパナソニックVIERA「TH-P42V1」を画質中心に試用してみた。まずは、動画解像度1080本をうたうパナソニックのTH-P42V1を取り上げる。

精悍な黒いプラズマ

 パナソニックの「TH-P42V1」は、「ネオ・プラズマパネル」と呼ばれる新型パネルを採用した42V型PDPだ。VIERAのラインアップ上は「Zシリーズ」に続く準フラグシップという位置づけになるが、「スタイルを極めたZシリーズ」に対して「画質を極めたVシリーズ」というキャッチコピーからも分かる通り、画質面では上位機と同等のスペックを持つ。実際、使用しているパネルや映像エンジンは同じものだ。

 TH-P42V1を眺め、まず驚かされるのが、その薄さだ。スタンド部を除くパネル部分の厚さは55ミリ。社内で利用している数年前の40V型液晶テレビと並べると、余分なぜい肉をそぎ落としたアスリートのような精悍(せいかん)さを感じる。ネオ・プラズマパネルのおかげで、液晶テレビより厚いというプラズマというイメージは、もう過去の話になった。

photophoto ITmediaの試聴スペースに持ち込まれた「TH-P42V1」

 スクリーン部分は、上下を金属の枠ではさんだ黒いガラス板のよう。楕円(だえん)形のスタンドも光沢のあるブラックで塗装され、全体的にソリッドな印象だ。中央の「パナソニック」ロゴの部分だけは曲線を描き、デザイン上のアクセントになっている。本体サイズは、スタンドを取り付けた状態で105.2(幅)×70.9(高さ)×33.2(奥行き)ミリ、重量は約29キログラム。スタンドを外したときの重量は26キログラムと、補強なしの“壁掛け”設置は難しいレベルながら、従来より適用範囲が広がったことは確かだろう。

photophotophoto 横から見ると薄さが際だつ。背面には4つの放熱ファンがあるが、視聴中に気になることはまったくなかった

 HDMI入力は4系統。うち3系統が背面にあり、残り1つは(画面向かって)左側面のカバーに収められている。ビデオカメラやゲーム機を接続するための側面HDMI端子はすでに一般的といえるが、今回試用した3機種の中でカバーを設けているのはVIERAのみ。細かい部分だが、気になる人にはうれしい心づかいといえる。

photophoto 背面と側面の端子群。HDMIは背面に3端子、側面に1端子を備える
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