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» 2009年08月11日 08時30分 UPDATE

“撮影ロボ”Party-Shotにカメラを任せてみよう

もう“撮影係”で自分が映らないのはたくさん――そう思っているアナタに。

[渡邊宏,ITmedia]

 なんとも面白いデジカメアクセサリーが登場した。ソニーの“Party-Shot"「IPT-DS1」がそれ。対応デジカメを取り付けるだけで、構図あわせからシャッターを切るまでを自動で行ってくれる、“撮影ロボット”ともいえる製品だ。

photophotophoto “Party-Shot"「IPT-DS1」と対応デジカメ「DSC-TX1」の組み合わせ(写真=左)、操作インタフェースと呼べるのは「MENU」ボタンと電源スイッチのみ。ビデオ出力を備えているのでモニタリングすることもできる(写真=中)、ドーナツ状のゴム部分を軸にして回転する(写真=右)

 どんな写真が撮れるかはのちほど紹介するとして、まずは仕組みを確認しよう。キモとなる「構図」と「シャッタータイミング」は、乗せたサイバーショット側で制御が行われる。具体的にはサイバーショットの顔検出がトリガーとなり、フレームが「人(顔)の入った構図」となった際、自動的に撮影する。可能な限り同一の構図(同じ写真)を撮影しないよう動作するが、笑顔検出もトリガーのひとつとなっているため、同一構図でも笑っている/笑っていないという2パターンを撮影することはあるという。

 Party-Shotの可動範囲は左右回転、+24度/−21度のパン/チルト。設定できるのは「回転角度」(無制限/180度/90度)、「撮影頻度」(高/標準/低)、「フラッシュ」(オート/発行禁止)の3つしかない。対応するサイバーショットをセットして電源を入れると自動的に撮影が開始されるので、基本的にはリビングのテーブルなどに乗せておくだけでいい。

 まずはオフィスの片隅やうち合わせ中のテーブルにParty-Shotを置いてみた。物珍しいためか通りがかる人がのぞき込んでしまうため、「彼」も大忙しな様子で、うち合わせテーブルに置いた際には1分間に4〜5枚のペースで撮りまくっていた(撮影頻度は「標準」)。これでは“撮られることを意識していない、自然な表情の写真を撮る”という目的は達成できないので、今回は帰省した実家のテーブルに持ち込んでみた。

 父母と姉、妻、子ども、筆者と6人がいるテーブルに撮影頻度「標準」で2時間半ほど放置した結果、149枚の写真が撮影された。満遍なくその場にいる人を撮るというより、構図が変わった瞬間瞬間をとらえて撮影する方が優先されるようで、同一人物を角度違いで7枚連写するなどの動作も見せたが、それでも、自然な表情の写真をたくさん撮ることができた。

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photo 6人が囲むテーブルにParty-Shotを置いての自動撮影結果(一部)

 なにより機械に撮影を任せられるので、カメラの持ち主/カメラに詳しい人(今回のメンツでは筆者)が撮影係になってしまい、その人の映っている枚数が少ないという、ありがちな事態を防ぐことができたのは大きな収穫だ。家族団らんの写真、パーティーや飲み会といった場所では大いに活躍するだろう。

photo 背面には三脚穴が設けられているので、卓上三脚を取り付けるのもいい

 撮影された写真を一通り見ての反省は、「途中でParty-Shotの置き場所を変えるべきだった」ということ。テーブルに置いて撮り続けると、どうしてもテーブルを囲む人を見上げるようなショットが多くなり、また、全員が入る“引き”のショットも撮りにくい。1時間ほど自動撮影させた後、棚の上など高さのある場所へParty-Shotの置き場所を変えれば、よりバラエティに富んだ写真が撮れただろう。

 対応するサイバーショットは現在のところ、「DSC-WX1」「DSC-TX1」の2製品。Party-Shot自体の電源は単三形乾電池で、アルカリ乾電池2本で約11時間の利用ができる。ただ、先ほどの実家撮影では、Party-Shotより先にデジカメ(DSC-TX1)のバッテリーが先になくなってしまった。

 DSC-TX1の静止画再生時間はカタログ値で約125分となっているので、ほぼそれに準じた利用時間だったといえるが、利用時にはデジカメのバッテリー残量に注意をしておくべき。Party-ShotのACアダプター「AC-LS5A」(別売)を利用すればデジカメへの給電も行われるので、結婚式の二次会や同窓会などへ持ち込みたいと考えるならば、購入をお勧めしたい。

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