連載
» 2009年09月04日 16時39分 UPDATE

本田雅一のTV Style:映画ファンのための低価格BDプレーヤー選び(3)

前回まで低価格のBlu-ray Discプレーヤーを紹介してきたが、やはり1台で済ますことができるなら……という要望も根強い。そこで、ソニーとパナソニックが発表したBDレコーダー新製品を“プレーヤー視点”で検証する。

[本田雅一,ITmedia]

 前回まで低価格のBlu-ray Discプレーヤーを紹介してきたが、記事を読んでいる知人に「BDレコーダーを購入する予定がある。どのモデルがBDプレーヤーとして使う場合に使いやすいか?」という質問を受けた。やはり1台で済ますことができるなら……という要望は根強いのだろう。また、1台に予算を集中させる方が、結果的に高級な製品を選べるという気持ちもあるかもしれない。ということで、BDレコーダーをBDプレーヤーライクに使う場合のさまざまな話をしたい。

 BDレコーダーには、市販BDビデオ再生において制限のある製品もある。HDDの振動や電力消費、チューナーのノイズなどは、高品位な市販ディスク再生には邪魔な側面もあるから、プレーヤーの品位にレコーダーが近づくのはとても難しい。

 ただし、今年は市販BDソフトの高品位再生を目指したBDレコーダーが、ソニーとパナソニックの2社から発売された。レコーダーが主流でプレーヤーは少数派という日本において、より良い品位のBD再生をユーザーに楽しんでもらおうというのが共通した考えだ。

photophoto ソニーの「BDZ-EX200」とパナソニック「DMR-BW970」

 BDレコーダーを使う場合に悩ましいのが、市販BDソフト再生と2番組同時録画の並列動作だ。実はシャープ、ソニー、パナソニックと、BDレコーダー大手3社のうち、機能制限の撤廃に成功しているのはパナソニックだけ。パナソニックのダブルチューナー機は、いずれも2番組同時録画をしながらBDソフト再生も同時に行えるが、シャープとソニーは2番組同時録画とBDソフト再生が両立しない。

 BDソフトの再生は、内蔵するプロセッサやメモリなどへの負担が大きいため、エンジニアの話を聞いていると致し方ないと思う部分もあるが、ユーザー側から見れば「録画予約の準備中です。再生を中断いたします」といった類のメッセージが表示されては、せっかくのBDソフトも興ざめだ。

 ソニーの場合、2系統のチューナーがそれぞれ別の機能へとひもづけられている関係上、「録画1」用チューナーで録画していると市販BDソフトが再生できない(1番組録画でもダメ)のだが、今年モデルは録画予約の優先順位を変更。録画2を優先して利用することで、使用感の悪化を緩和するという工夫をしたが、根本的な解決は行えなかった。

 BDレコーダーをBDプレーヤーとしても使う場合、こうした点を知識として持っておきたい。こうした制限は、各社のソフトウェア開発能力というよりも、システムLSIの設計に依存する部分が大きく、どんなにソフト開発を頑張っても、システムLSIの世代が変わらないと改善しない。そうした観点からすると、おそらく来年後半以降のモデルではほとんどのメーカーが問題を解決しているはずだ。

 次回は、ソニー「BDZ-EX200」とパナソニック「DMR-BW970」を高画質・高音質という切り口で比較する。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia LifeStyle に「いいね!」しよう